自信を持って！駐在妻の生活を会社業務に例えたキャリアスキル

「毎日何もせずに過ぎてしまう。」
「経済的な自立ができていなくて辛い。」
「こんなんで生きている意味ってあるのかな。」

海外赴任に同行する駐在妻（駐在夫）が誰もが一度は経験するであろう「闇」の世界。

日々家事や育児など、異国の国で家族のために頑張っているのに罪悪感を覚えてしまうことはありませんか。

共働きが当たり前になりつつある世の中で、専業主婦であることが悪いことのようにさえ感じてしまい、苦しんでいる方も少なくありません。

自分の意思とは関係なく海外生活をすることになった駐在妻や駐在夫。その背後には計り知れないストレスがあります。

今回は、海外で暮らすだけでもスゴイことだよとを伝えたく、この記事を書いてみました。

「何もできていない」という罪悪感

渡米一年目、ネガティブな気持ちが負のスパイラルとなり「何もできていない自分」に憤りを感じることが多々ありました。

でもね、ふと考えたんです。

• 私は本当に何もしていないのか。
• 海外生活で仕事に役立てるスキルが何もついていないのか。
• 日本で単調な仕事をやり続けることがキャリア構築になったのか。

いや、そうではない。

私は次男を出産するまでは、正社員として働いていました。

CAD/CAMソフトの教育マニュアルを作ったり、翻訳をやったり、技術的なサポートをしたりするのが主な業務でした。

エクセルやパワーポイントの操作は今よりも早かったし、常に新しいソフト触っていたので、そういう面ではスキルはついていたかもしれません。

でも、やっていることは単調。毎日同じような仕事内容でした。

一方海外生活では、日本で普通に仕事をしているだけでは得られない経験を積むことができました。

それは、最新バージョンのエクセルが操作できることよりも価値があると思えます。（エクセルなら数日操作練習すれば感覚を取り戻せる自信はある。）

駐在妻の生活を会社業務に例えたら

駐在妻は会社の業務に例えると、思った以上に難易度の高いことをやっています。

海外事業部の秘書

• スケジュールの調整・管理（夫や子供のスケジュール調整・管理）
• 出張時のホテル・航空券の手配（家族旅行）
• 手土産の検討・手配（渡米時をはじめ日本人関係でお土産を渡す機会が多い）
• お中元やお歳暮の検討・手配（母の日や父の日など基本的に楽天市場から）
• 年賀状・お礼状の送付（クリスマスカードや年賀状の送付）
• 来客対応（夫の会社関係者を家に招待、ホームパーティーなど）
• 電話・メール対応（子供の学校関係の連絡）
• 文書の作成・送付（子供関係の提出書類）

企画部

• 年に数回大規模なイベントの企画・遂行（子供の誕生日パーティー、ハロウィン、クリスマス、お正月などの行事）
• 販促物の手配（グッディーバッグとか）

海外営業部

• 仕入れ先へのルート営業（スーパーでのスモールトーク）
• 業者へのアフターフォロー（時間通りに来ない修理業者の対応）
• 配送先へのアフターフォロー（劣悪な海外郵便事情の対応・この前もUPSでトラブった）
• 海外営業先との定例会議（学校の先生との面談はもちろん英語で）
• 為替・物価変動を考慮した調達（物価高騰で常に頭を悩ませている）

経理部

• 伝票や請求書の整理（各種支払い）
• 帳簿への記入・決算書の作成（家計簿）
• キャッシュフローの見える化（家計の収支バランスを見える化）
• 確定拠出年金・退職金の管理（貯金や投資）

総務部

• 社員が使うための備品管理（日用品の管理）
• オフィスの清掃（普段の掃除・片付け）

マーケティング部

• 市場調査と分析（現地の情報収集）
• SNSやブログにて情報発信（やっている人も多いよね！）

人材育成部

• 社内研修や外部研修を活用し社員の能力を開発（子供のバイリンガル教育）
• 社内で使用する教育教材の選定（子供の通信教育や習い事の検討）
• 社員のキャリアカウンセリング（子供の教育）
• 目標設定・年間スケジュール作成（子供の教育）
• コーチング研修（子供のやる気を育てる）

その他

• 社内食堂のおばちゃん（食事の準備・片付け）
• おかかえ運転手（子供の学校や習い事の送迎）
• 保健師・栄養士（家族の体調管理・栄養管理）

駐在妻が身に付けた経験やスキルは仕事でも活かせる

リストアップしてみると思ったより多岐の業務に携わっていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

これを全て現地の言語で行ないます。その都度起きるトラブル対応や交渉も。

駐在妻（駐在夫）を真面目にやったら、一般的な日本企業の業務なら普通にできそうな感じがしますよね。

もし、あなたが何かに落ち込み、自分の存在を卑下しているのであれば、海外で生きていくだけでも立派なスキル！と自信を持ってください。

駐在妻（駐在夫）にとって、海外生活はわずか数年という限られた期間。

将来的に再就職したり、フリーランスで活躍したりと、培ってきたスキルや経験を活かせる場所はあるはずです。

慣れない海外生活、大変なことも多いですが、共に頑張っていきましょう😉

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