「グランドティトン国立公園の見どころは?」
「子連れで楽しめるモデルコースは?」
世界遺産であるイエローストーン国立公園とは対照的に、あまり知名度のないグランドティトン国立公園。
アメリカ人にさえ「それどこ?」と聞き返されることも多く、イエローストーンに行った人しか認知されていない印象です。
そんなグランドティトン国立公園に行ってみると、ハイジが出てきそうなスイスを彷彿とさせるような素敵な場所でした。
今回のブログ記事では、グランドティトン国立公園に子連れで行った時の様子をまとめました。
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グランドティトン国立公園の基本情報
グランドティトンは、イエローストーンの南側にある国立公園です。1929年に国立公園として指定され、面積は1255㎢。
名前の通り、国立公園内に、グランドティトンを中心とした山脈が広がり、絶景を楽しむことができます。
グランドティトン国立公園の場所
グランドティトン国立公園は、アメリカのワイオミング州にあります。
主要部からグランドティトンへのアクセスは以下の通り。
- ジャクソンホール空港:国立公園内
- ジャクソン:車で約15分
- ソルトレイクシティ:車で約6時間
- イエローストーン国立公園:車で約10分
イエローストーン国立公園とは、ほぼ隣接。
グランドティトン国立公園を抜けたと思ったら、イエローストーン国立公園のパークサインがすぐに出てきます。
飛行機を使う場合は、ジャクソンホール空港が最寄りです。
ジャクソンホール空港は、アメリカで唯一、国立公園の敷地内にある空港です。ソルトレイクシティやデンバーから直行便があります。
ゲートタウンとしてよく利用されるのは、世界の金融会議で有名なジャクソン。イエローストーンと周遊するならウエストイエローストーンも便利です。
ジャクソン市内、ジャクソン・タウンスクエアという広場には、エルクの角で作られたアーチがあります。広場内、4か所あります。
一瞬、何匹分のエルクが犠牲に…😨と思いましたが、年に1回、伸びて抜け替わった角を利用しているのでご安心を。(このアーチ、壊したり盗んだりしたら750ドルの罰金です!)
グランドティトンは、エルクの保護地域です。1908年大量のエルクが餓死したことをきっかけに、1912年から保護活動が始まりました。
山に餌がなくなる冬場、南に集まってくる1万頭のエルクに干し草を与えて保護しています。
南カリフォルニアに住むわが家は、ソルトレイクシティまで飛行機を利用し、その後はレンタカーで北上しました。
わが家がジャクソンホール空港を利用しなかった理由は、単純にチケットの価格が高すぎたからです。
本数も限られており、乗り継ぎの待ち時間もありました。遅延や欠航も心配だったため、陸路で移動することにしました。
グランドティトン国立公園の料金
グランドティトン国立公園の料金は以下の通りです。
- 車:$35/台
- バイク:$30/台
- その他(歩きなど):$20/人
国立公園の年間パス(National Park Annual Pass)は$80です。
年3~4箇所回る予定があるのであれば、購入した方がお得になります。(入園料金は、パークによって異なります。)
アメリカ在住の小学4年生は、年間パスポートが無料になります。
車1台分対象。Every Kid Outdoorsサイトに行き、ホームページから用紙をプリントし、ビジターセンターに行けば、年間パスポートと交換してもらえます。
グランドティトン国立公園のアクティビティ
グランドティトンでできるアクティビティは、以下の通りです。
- トレイルハイキング
- 乗馬
- ラフティング/クルーズ
- ワイルドライフ観察
- フィッシング
- サイクリング
- クロスカントリースキー など
子連れで楽しめたことは、後ほど詳しくご紹介します。
グランドティトン国立公園のベストシーズン
グランドティトンのベストシーズンは6月~9月。
グランドティトン立公園のロッジやビジターセンターは、11月初旬~4月下旬まで閉鎖します。道路も、雪に伴い通行止めになります。
一番暖かいのは7月ですが、この時期でも、最高気温で20度台後半くらいまでしか上がりません。
朝晩は冷え込むので、防寒対策はしっかりと行なってくださいね。
わが家は、9月末の秋休みシーズンに行きました。この時期は、既に一部のロッジが閉鎖していました。
また、気温もかなり冷え込んでおり、ロッジでは暖房を使っていました。朝と夜は、ダウンコートも着用。
グランドティトン国立公園の所要時間
グランドティトンの観光に必要な日数は、1~2日程度。
地球の歩き方「アメリカの国立公園」によると、ジャクソンでレンタカーを借りて、グランドティトン2日間、イエローストーン2~3日間が理想的なスケジュールとされています。
わが家は、時間の関係上、グランドティトンの観光は半日程度しか取れませんでした。
ソルトレイクシティから約6時間かけて北上し、グランドティトン国立公園に入れたのが、15時くらい。
次の日の朝9時くらいには、イエローストーンに向けて出発していました。
グランドティトン国立公園の移動手段
グランドティトンは、マイカーやレンタカーなど車で移動する人が圧倒的に多いです。
夏場のみ、ホテル発のオプショナルツアーが出ているようです。
子連れで巡る!グランドティトンのモデルコース
わが家が訪れたのは9月の最終週のオフシーズン。
道路は全て開通されていましたが、一部のビジターセンターやロッジは既に閉鎖されていました。
1泊2日まわったコースはこちらです。
パークサインの前で記念撮影
グランドティトン国立公園のパークサインは、全米でも指折りの「絵になる看板」と言われています。
南側から国立公園に入る場合、89号(ジャクソンホール・ハイウェイ)沿い、右側に出てきます。
わが家が訪れたときは、曇り空でしたが、晴れた日は一面に山脈が広がる光景らしいです。
クレッグトーマスビジターセンター(ムース)
グランドティトン国立公園のゲートは、ティトンパークロード沿いにあります。
クレッグトーマスビジターセンターは、国立公園ゲートよりも外にあります。
クレッグトーマスビジターセンターは、入園料金を払わずに入れる場所にあります。
無料と勘違いされがちですが、年パスを持っていない方はちゃんと支払ってくださいね。入園料は、国立公園の保全に使われています。
クレッグトーマスビジターセンターでは、グランドティトンの生態系について学べます。動物たちの毛皮に触ることもでき、とても興味深い。
裏に出ることができ、ここからは大迫力のティトンの山々が楽しめます。
子供たちは、ここで「ジュニアレンジャー」の冊子をもらいました。
【 ジュニアレンジャーとは? 】
ジュニアレンジャーとは、5~12歳の子どもたち向けに、National Park Service(NPS)が運営しているプログラム。
Explore・Learn・Protect(探索・学習・保護)をテーマに、アクティビティをと通して、国立公園や史跡について学べるようになっています。
レンジャーから冊子をもらい、アクティビティを終えることでバッジをゲット✨
基本的に参加費は無料です。実施している施設はこちらで確認できます。
トランスフィギュレーション礼拝堂
草原の中に、建てられた丸太のチャペル。ここは、本当に素敵な場所でした。
そして、中に入るとさらに素敵です。
窓から見る風景が、まるで一枚の絵画のよう美しい。
私たちが行ったときは、秋の紅葉中。季節によって、全く違う雰囲気が味わえますね。
日曜日は、今も礼拝が行われている教会。それ以外は、解放されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
メナーズフェリー
メナーズフェリーは、トランスフィギュレーション礼拝堂から、徒歩5分くらい。
1800年代後半から1900年代前半にかけて、ビル・メナーさんという方が、スネークリバーに渡し船を運行していました。
そのとき、実際に住んでいた小屋が残されています。
夏の間、川の水位が低いときには、レプリカの渡し船が運行されることもあります。
グレーシャービューターンアウト
89号(ジャクソンホール・ハイウェイ)沿いには、いくつかの展望スポットがあります。
その中でよかったのが、グレーシャービュー。
グレーシャービューでは、ティトンの山々を一望することができます。
エルクランチフラット
エルクランチフラットでは、野生動物が見られます。
動物の動きが活発になる、早朝と夕方がおすすめの時間帯だそうです。
この日は、ムールディア御一行が遠くの方に見えただけ。
グランドティトン国立公園には、ムース、バイソン、エルク、ブラックベア、グリズリーベア、コヨーテ、ハクトウワシ、ビーバーなどが生息しています。
運が良ければ、イエローストーン国立公園から移動してきた、オオカミも見られるとガイドブックに記載がありました。
オックスボーベンド
オックスボーベントで、奇跡の一枚!(私の中では、かなり上手に撮れた写真。)
紅葉シーズンだったので、コントラストが良い。そして、スネークリバーに反射する山々が美しい。
絵葉書のような写真が撮れて、大満足。
シグナルマウンテンロッジで夕食
一部ロッジやレストランは、既にシーズンオフで閉まっていました。
この日は、シグナルマウンテンロッジの中にあるレストランで夕食。(グランドティトンの中で、一番口コミがよかったレストラン。)
少し早めに入ったおかげで、待ち時間なしで入店できました。帰る頃には、列になっていたので、早めの行動で正解でした。
食べたのは、バイソンバーカーとバイソンシチュー。バイソンのお肉は、癖が少なく食べやすい。
バーガーにいたっては、ビーフとの違いが分からなかったです。
シグナルマウンテンロッジの裏側から見たジャクソンレイク。夕日に照らされて幻想的でした。
この日は、ジャクソンレイクロッジに宿泊し、一日目の観光が終了です。(ジャクソンレイクロッジについては、後半でご紹介します。)
コルターベイレイクショアトレイル
朝ごはんは、道中スーパーで買ってきたドーナツとパン。日の出とともに、いざ出発。
コルターベイでは、トレイルを歩きました。湖の畔をのんびりとお散歩。
ビジターセンターのオープンする頃を見計らって、戻ってきました。
コルターベイビジターセンター
コルターベイビジターセンターで、ジュニアレンジャーを提出し、無事にバッジゲット。
ここでのジュニアレンジャーのプレッジ(誓い)が、なかなかよかったです。
「自然を守る」とか「自然について教える」という誓いが一般的で、レンジャーに続いて子供たちもリピートします。
ここのレンジャーはなかなかユーモアがあり「親をグランドティトンに連れてきて、ディナーをご馳走する」というフレーズを付け加えてくれていました。
ちゃんと、証拠動画も撮ったので、大事に保管しておこうと思います(笑)
ビジターセンターで、それぞれの国の旗がついた募金箱を発見。しかし、日本を見ると、まさかのゼロ💦
今の時期、観光客がほぼいないのかもしれないけど、何だか残念な気持ちに。とりあえず、5ドル入れてきました。
皆さんも、ぜひ日本のところに入れてきてくださいね!
【その他】見どころリスト
その他、ガイドブックやブログなどで、オススメされていた見どころをリストにまとめてみました。
- カニンガムキャビン:1800年代の納屋やフェンスなどが残されている
- モルモン教の住居跡:モルモンロウ・ヒストリック・ディストリクトエリアにモルモン人々が暮らした住居跡(丸太小屋)が残されている
- サクレッドハートチャペル:湖畔にある小さな教会
- ジェニーレイク:ビジターセンターからシャトルボートが出ている
- インスピレーションポイントトレイル:ヒドゥン滝やインスピレーションポイントを巡る中級のトレイル(往復3.5㎞)
- リーレイクトレイル:ストリングレイクの北東岸からリーレイクの南岸を歩く初級のトレイル(往復3.2㎞)
グランドティトン国立公園の宿泊施設(ホテル&ロッジ)
グランドティトン国立公園内の宿泊施設は、全部で6か所。
【国立公園の宿泊施設】
- ジャクソンレイクロッジ
- コルターベイキャビン
- ジェニーレイクロッジ
- シグナルマウンテンロッジ
- ヘッドウォーターロッジ(フラッグランチ)
- ドーナンズ
わが家は、一番予約が取りやすいジャクソンレイクロッジに宿泊しました。
ここで言えるのが、グランドティトン国立公園内のホテルやロッジは、総じて高い。
わが家泊まったのロッジタイプの一番安い部屋で1泊400ドル越え。この値段出せば、ラスベガスの高級スイートに泊まれる。
冷蔵庫、コーヒーメーカー、暖房など、一般的な設備は整っていましたが、部屋の内装はホリデーインクラスです。
しかも予約サイト、Grand Teton Lodge Companyが使いにくい。予約時点で、キャンセル料金もかかってしまうので注意してください。
ちょっと、マイナス面ばかり言ってしまいましたが、国立公園という立地、美しい景観という面では、素晴らしいホテルです。
わが家は値段が高くても、立地の付加価値が大きく、基本的に国立公園内に泊まっています。
値段を抑えたい場合、キャンプ場という選択肢もあります。
キャンプ場は園内に6カ所。いずれも夏のみオープンしています。
【国立公園のキャンプグラウンド】
- コルターベイ
- グロスベンター
- ジェニーレイク
- リザードクリーク(ジャクソンレイク北)
- シグナルマウンテン
- ヘッドウォーターロッジ(フラッグランチ)
キャンプグラウンドは、基本的に先着順で、ピークシーズンはお昼頃までに、ほぼいっぱいになってしまうようです。
ジャクソンには、約60軒の宿泊施設があります。ピークシーズンの夏だけでなく、スキーシーズンの冬も混雑が予想されます。
口コミが良いホテルは以下の通りです。
【ジャクソンのホテル&ロッジ】
グランドティトンで美しい山々を楽しもう
イエローストーンのおまけの位置づけ感が強いグランドティトン。行ってみると、とても美しい魅力的な公園でした。
日数が足りずに、かなり駆け足になってしまったことを激しく後悔しています。もう少し、トレイルハイキングを楽しみたかったというのが正直な思い。
ぜひ、十分に時間をとって、グランドティトン国立公園を満喫してくださいね。
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