「海外なんて行きたくない!」
「日本に残りたい!」
もし妻(夫)の立場で、海外赴任に同行したくなければ、残る選択肢があります。でも、子どもの場合は保護者が決めたことを覆すことはできませんよね。
海外赴任に無理やり同行させれば、子供に大きなストレスを与えることになりかねません。
今回のブログ記事では、
- 海外赴任に帯同する子供の親(駐在妻)の目線
- 父の仕事の都合で家族帯同した子供の目線
上記2つの視点から、子供が駐在に同行したくないときの対処方法を考えてみました。
海外転勤についていきたくなかった学生時代

私は学生時代、親の仕事の関係で海外に住んでいました。世間一般に言われる「帰国子女」です。
父の海外転勤が決まった時、私は毎日楽しく過ごしており、もちろん海外なんて行きたくありませんでした。
「日本で友達と普通の学生生活を送りたい…。」
何度も訴えましたが、親は全く私の意見なんて聞き入れてくれません。
渡米後も「はい、頑張って!」と現地校に放り込まれ、リアルに泣きながら宿題に追われていました。
だからと言って、親は手伝ってくれる訳でもなく、英語オンリーの家庭教師だけつけてくれました。
本音を言うと、そもそも英語ハンデがあるのだから、日本語で相談できる先生がよかった。
数年後、仲の良い友達にも恵まれ、学校での勉強にもついていけるようになった頃、本帰国。
今度は受験のために、海外生活で遅れた日本語を取り戻すために勉強。
大学は指定校推薦で入れたので、そこからやっと人並みの落ち着いた生活になりました。(今度は夫に帯同して海外生活を過ごすことになりますが…)
私の場合、地元ではハイレベルの大学に行けたので、表面的には「上手くいった」部類に入ります。でも、その裏ではかなりストレスを抱えた生活を送っていたのも事実。
海外に住めた経験は親に感謝していますが、自分の子供に同じかわいそうな経験をさせたいかと言ったら疑問が残ります。
子供のストレスを最小限にするには?

子供にとって「辛かった」記憶ばかりが残る海外生活にはしたくないですよね。
では、どのようにすれば海外生活に対して前向きになれるのでしょうか。
親は子供のサポートに徹する
子供が海外生活に対して前向きになるには、親のサポートが不可欠です。
とは言え、自分も海外で暮らしたこともないし、語学力もない。自分だって不安だよ…という方がほとんどなのではないでしょうか。
子供目線で言うと、親が完璧である必要はないんですよね。
話を聞いてくれ、一緒に頑張ってくれる姿を見せてさえくれれば納得します。
もし、お子さんが海外に行きたくないのであれば、その理由をしっかり聞いてあげてください。
お友達と別れるのが辛いのか、勉強についていけるのが不安なのか、海外にいくこと自体が怖いのか。
一つ一つ一緒に解決していくことで、親子の信頼関係が築けるはずです。
「もう決まったことだから。」
「子供は親の言うことを聞きなさい。」
渡航直後、子供が頼れるのは親だけです。もし親がこのような態度で接していると、子供の気持ちの逃げ場がなくなってしまいます。
慣れない生活を家族で乗り切るためも、蟠りをなくして渡航することが、とても大事です。
駐在期間やりたいことリストを作成する
少し気持ちが前向きになったら、「駐在期間にやりたいことリスト」をぜひ作成してみてください。
旅行ガイドブックで行きたいところを調べたり、海外在住者のブログやSNSを見てみたり、小さいことをから大きいことまで何でも良いのでリストアップしましょう。
わが家の場合は、
- グランドキャニオンで夕日を見る
- カンクンの青い海で泳ぐ
- 大きなバースデーケーキでお祝いする
- ステーキを食べる
- プール付きの家に住む などなど
子どもがワクワクするようなことを一緒に考えてください。
YouTube動画を見るのも良いイメージ作りになります。私はグーグルマップでよくお散歩していました。
日本でやりたいことリストを作成する
海外でやりたいことと同時に、日本での思い出作りも大事です。
引越しまでにやりたいこと、食べたいもの、会いたい人など、悔いを残さないようにやりきってください。
なかなか海外では美味しいものに巡り合えないので、出発までの期間は毎週外食でも良いと思います。
日本の友達と連絡が取れる環境を作る
子供が小学生以上であれば、LINEやFaceTimeなど、日本の友達と連絡が取れようにしておくことをオススメします。
小4で渡米した長男は、今でも日本の友達と週1回LINEで電話しています。
一緒にオンラインゲームをしているだけですが、確実に心の拠り所になっています。
また、日本のテレビ番組や音楽を聞いたりできる環境も大事です。
語学に不安がある場合は予習する
もし子供が語学に不安がある場合は、予習をしておくことで少し解消されます。(あくまでも余裕がある場合のみ)
予習する内容は大きく分けて二つあります。
- 学校生活に最低限必要なフレーズ
- 学校の勉強内容
学校生活に必要なフレーズと言えば「トイレに行きたい」「もう少しゆっくり喋って」「カフェテリアはどこ?」といった内容。
単語帳に書き留めて、学校に持っていけるようにしておくと安心です。
次に学校の勉強内容。「算数」や「国語」と言った教科ごとの予習になります。
算数は日本語である程度理解しておくことで、英語の授業にもついていきやすくなります。
小学校の英語授業もある程度パターン化されているので、日本にいるうちから事前学習ができます。
低学年のうちは、フォニックスやサイトワードといった読むための基礎学習を行ないます。
日本のように国語の教科書はないので、自分の好きな本を毎日読む宿題が出されます。
渡米前から日本語でも良いので読書習慣をつけておくとスムーズです。
作文(ライティング)は、キンダーガーデンから簡単な文章を書き始め、小学校高学年になる頃には小論文並みの超大作が書けるようになっています。
どうしても無理なときは帰国もOKだと伝える
海外生活はかけがえのない経験になります。ですが、どうしても合わないというケースもあります。
これは子供だけでなく、親であるあなたにも聞いてほしいことです。
もし海外生活がどうしても辛いと感じたら帰国しても問題ないんです。
日本人は真面目なので、任期を全うするまで何とかして耐えようとしてしまいがちですが、大変なものは大変。
これは逃げではありません。頑張ってみてどうしようできなかったら、別の道を進めば良い。
日本はいつでも帰れる場所と思うだけでも、気持ちが軽くなると思います。
海外生活で親子の絆を深めよう

今回のブログ記事では、親としても目線と子供としての目線の両方から駐在帯同について考えてみました。
もし何か相談があれば、インスタやアメブロ経由で遠慮なくご連絡ください😉
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