「フィラデルフィアの観光スポットは?」
「一日観光のモデルコースは?」
アメリカ、ペンシルべニア州にあるフィラデルフィア。
アメリカのシンボルでもある「自由の鐘」をはじめ、名物料理の「フィリーチーズステーキ」、レアな作品が見られる「フィラデルフィア美術館」など、魅力的な観光スポットが多い街です。
ですが、ニューヨークやワシントンD.Cの陰に隠れ、スキップされてしまうことも少なくありません。
今回、10日間のアメリカ東海岸旅行の一部でフィラデルフィア観光をしてきました。
結果的にとても満足度が高かったので、実際にまわったオススメの観光スポットをフィラデルフィア旅行の一日観光モデルコースをまとめました。
- フィラデルフィアの基本情報(交通手段・治安など)
- フィラデルフィアの一日観光モデルコース
- 名物料理が食べらえるレストラン など
このような情報を、わが家の旅行記とあわせてご紹介します。
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フィラデルフィアの基本情報ガイド
まずは、フィラデルフィア旅行に行く前に知っておくと良いことを簡単にご紹介します。
フィラデルフィアへの行き方・アクセス方法
残念ながら、日本からフィラデルフィアへの直行便は運行していません。
アメリカ国内便の各飛行時間は以下の通りです。
- デトロイトからフィラデルフィア: 約1時間45分
- シカゴからフィラデルフィア: 約2時間10分
- シアトルからフィラデルフィア: 約5時間10分
- ロサンゼルスからフィラデルフィア:約5時間
- トロントからフィラデルフィア: 約1時間30分
その他、アムトラック(長距離列車)も通っています。
東海岸にお住まいの方は、アムトラックが一番便利かと思います。
- ニューヨーク⇔フィラデルフィア: 約1時間半
- ワシントンD.C.⇔フィラデルフィア: 約2時間
値段は飛行機と比べるとかなり安く、快適です。
フィラデルフィア市内の移動手段
フィラデルフィアには、SEPTAという南東ペンシルベニア交通局が運営する公共交通機関があります。
地下鉄・路面電車(トローリー)・バス・電車(Regional Rail)が走っており、SEPTA KEYというカードを使えば、PASMOやSUICAのように料金を支払えるようになります。
路線図はこちらです。
フィラデルフィアの治安
フィラデルフィアの治安は、おおむね安全でした。
夜道や人が少ないところは歩かない、危険地帯に近づないなど、一般的な安全対策をすれば、犯罪に巻き込まれる可能性は少ないと思います。
ただし、フィラデルフィアには「ゾンビタウン」と呼ばれている場所があるのも事実。
治安に問題があり、危険だと言われている地域はこの辺り。
- ケンジントン
- ウエスト・フィラデルフィア
ケンジントン通りは、薬物が入手できる露店が80カ所以上あり、ヘロイン中毒者が溢れてしまっているそうです。
わざわざ行く人は少ないと思いますが、十分に気を付けてください。
子連れでの楽しみ方
フィラデルフィア観光は、子連れにおすすめです。
アメリカ建国の歴史が直に学べることもあり、社会科見学のような形で楽しめます。
わが家の子供たちも、かなり良い経験になりました。
フィラデルフィア1日観光モデルコース
ニューヨークからレンタカーで移動し、フィラデルフィアに着いたのはお昼くらい。
1日観光というより、半日観光に近いタイムスケージュールでまわったモデルコースです。
インディペンデンスモール(ビジターセンター)
インディペンデンスモールとは、独立記念館・自由の鐘などが集結したエリア一帯。
レンタカーで来ていたので、まずはインディペンデンスモールの直営地下駐車場へ入れました。
駐車料金は以下の通りです。
- 1時間まで: 12ドル
- 2時間まで: 21ドル
- 12時間まで: 24ドル
- 24時間まで: 26ドル
詳細:https://www.phlvisitorcenter.com/autopark
地下駐車場から上がると、ビジターセンターに出ます。まずはここで情報収集。
子供たちのジュニアレンジャーアクティビティーやフィラデルフィアの歴史に関係ある偉人のトレイディングカードも貰いました。
ジュニアレンジャーとは?
5~12歳の子どもたちは、ジュニアレンジャープログラムへの参加が可能です。
Explore・Learn・Protect(探索・学習・保護)をテーマに、アクティビティをと通して、国立公園やモニュメントについて学べるようになっています。
レンジャーから冊子をもらい、アクティビティを終えることでバッジをもらうことができます。
一般的に参加費は無料です。
ビジターセンターの中には、お土産屋さんやカフェなどもあります。
自由の鐘(リバティベル)
続いて、ビジターセンターの向いにある自由の鐘(リバティベル)へ。無料で見学ができます。
自由の鐘(リバティベル)は、自由の女神と並んで、アメリカの象徴として称えられています。何と言っても「ひび」が特徴的。
自由の鐘とは?
今回のアメリカ東海岸旅行に、フィラデルフィア観光を組み込んだのも、自由の鐘を見るため。(幼稚園や小学校でも必ず学習します。)
自由の鐘は、1752年にイギリスからフィラデルフィアに運ばれ、初めて鳴らした瞬間、ひびが入ってしまったそうです。
その後、自由の鐘は修復され、特別なイベントのたびに鳴らされてきました。1776年の「独立宣言署名発表」が最も有名なイベントです。
1846年、初代大統領のワシントンの誕生日を祝うため、数時間鳴らされて続けた結果、今度は修復不可能な亀裂が入ってしまい、アメリカの宝として保管されるようになったと言われています。
自由の鐘の見学方法
自由の鐘を見るには、セキュリティチェックを受けなくてはいけません。
わが家が訪れたときは、セキュリティチェックを通過するまで、15~20分くらいの待ち時間でした。
列に並びたくない場合は、一応、外からガラス越しに見ることもできます。
中に入り、一番奥に行くと、自由の鐘が展示されています。
除夜の鐘を想像していたら、思ったよりも小さい?
写真は、自由に撮ることができました。
中には自由の鐘に関する展示物が多数あり、ここでジュニアレンジャーアクティビティの一部を終えました。
独立記念館
独立記念館は、アメリカの独立宣言がされた記念すべき場所。
もともとは州議事堂として使用されていた建物で、1979年世界遺産に登録されています。
独立記念館の見学には30分程度のツアー予約が必要です。(3~12月のみ。1月~2月は基本的に必要なし。)
予約は公式ホームページからできます。
もし、予約が取れなかった場合は、17時以降はセルフガイドツアーで入場できます。
わが家は、外観だけ見てきました。
ベンジャミン・フランクリン博物館
ベンジャミン・フランクリンは、アメリカの100ドル札なっている「アメリカ合衆国建国の父」です。
印刷会社を経て、政治家として活躍する傍ら、科学者として偉業を成し遂げています。
雷の研究、ストーブ、眼鏡など、様々な発明を行なった人です。
ここに来て、なぜか夫がベンジャミン・フランクリンに興味津々。博物館にも行きたいというので、入ってみました。
入場料は以下の通りです。
- 大人: 5ドル
- 子供(4~16歳): 2ドル
- 子供(3歳以下): 無料
特に予約も必要なく、ウォークインで入れました。詳細は公式ホームページで。
ベンジャミン・フランクリンの発明品などが見られて、面白かったです。
フィリーチーズステーキ
フィラデルフィアの名物料理と言えば、フィリーチーズステーキです。
フィリーチーズステーキは、長いロールパンに炒めた薄切り肉と溶けたチーズを詰めたサンドイッチ。
名物料理はもちろん食べないといけないので、ベンジャミン・フランクリン博物館から徒歩3分のところにある「Oh Brother Philly(オーブラザーフィリー)」というカジュアルレストランに行きました。
注文方法がよく分からず、店員さんに相談。チーズの種類が選べ「Whiz Cheese」にしてみました。
席について待っていると、店員さんが運んでくれます。
バケットの中に、薄切りのリブアイステーキ、そしてチーズがたっぷり。
柔らかいロールパンじゃないところが美味しいポイント。
フィラデルフィアに来たからには、絶対に食べた方が良い料理!家でも再現したい。
ちなみに、チーズステーキを食べると言いながら、夫婦ともに胃もたれ気味で、一つはまさかのチーズなし…(笑)
これはこれでサッパリしていました。
店員さんに頼めば、食べやすいように、バケットをカットしてもらうこともできます。
フィラデルフィア美術館
ビジターセンターで、ジュニアレンジャーアクティビティを提出し、無事にバッジゲット。
次はフィラデルフィア美術館に向かいます。
フィラデルフィア美術館は、1876年に建国100周年として建てられた歴史ある建物。
所蔵作品数は約30万点もあるアメリカ屈指の美術館です。
日本では、なかなか見ることができないレアな作品が、ゴロゴロ展示されています。
フィラデルフィア美術館の料金
- 大人: 30ドル
- 子供(18歳以下): 無料
節約術として、第一日曜日(10:00~17:00)と毎週金曜日の夜(17:00~20:45)は、固定のチケット代が設定されておらず、1ドル以上の寄付のみで入場できます。
わが家も、金曜日の17時以降に行きました。
この時間は、美術館なのにダンスステージありのパーティーナイトが開かれていました。(美術作品を静かに見たい方にはあまりおすすめできないかも。)
いずれも、入場にはオンライン予約が必要です。
フィラデルフィア美術館の駐車場代
フィラデルフィア美術館には提携の駐車場があります。
料金は以下の通り。
- 美術館利用者(4時間まで): 20ドル
- 美術館利用者以外(4時間まで): 39ドル
4時間以降は、1時間につき2ドル。24時間で最大55ドル。
ここでも節約術がありまして…。金曜日の夜17:00以降に行くと、10ドルで入れます。
フィラデルフィラ美術館の見どころ
私はあまり美術作品に詳しくありませんが、この辺りは知っています。
ゴッホのひまわり。
モネの睡蓮。
ルノアール。
そしてピカソ。若かりし頃はこんな絵を描いていたんですね。
とにかく見どころが多く、じっくり見たら一日あっという間に過ぎてしまう感じです。
美術作品はiPhoneのカメラで撮影すると「アート作品」で写真から検索できます。これで復習しました(笑)
ロッキー像とロッキーステップ
フィラデルフィアは、映画ロッキーのロケ地としても有名です。
教育的にあまり良い映画ではないかも知れませんが(言葉が汚い)ちゃんと事前に見てきましたよ。
階段のすぐ横には、ロッキー像があります。私たちも、ここで写真撮影。
美術館の前には、ロッキーが走っていたロッキーステップがあります。
もちろん、子供たちはフードをかぶってここを猛ダッシュ。周囲を見渡すと同じことやっている大人たちもいっぱいいました(笑)
ロッキーが見ていた光景。何だか映画のワンシーンにいるような気持ちになりました。
【その他】フィラデルフィア観光
1日しか観光する時間がなかったので、本当に限られたスポットしか回れませんでした。
もし、2日以上観光ができるのであれば、この辺りも定番です。
- ロダン美術館: 「考える人」の彫刻が見られる美術館。フィラデルフィア美術館のチケットがあれば、無料で入れます。
- レディング・ターミナル・マーケット: フィラデルフィアの名物料理が集まるマーケット。
- フィラデルフィア・シティー・ホール: フィラデルフィアの市庁舎で街のシンボル的存在。
- イースタン州立刑務所: 1971年に刑務所は閉鎖され、現在は中を見学できるようになっています。
フィラデルフィラで宿泊したホテル
今回宿泊したのは、空港近くにあるHome2 Suites by Hiltonです。
全室スイートタイプ。
カーテンでベッドエリアとリビングエリアが仕切られるようになっています。
長期滞在型で、大きめのキッチン付き。
この日は疲れてしまったので、夜ごはんは近くのウォルマート(車で10分ほど)でカップラーメンなどの軽食を買ってきて、ホテルで食べました。
ランドリーがあり、洗濯もできてよかったです。小銭(クオーター)はフロントで両替してもらえます。
無料朝食には、ワッフルマシーンもありました。(ヒルトン系は定番ですね!)
フィラデルフィアのダウンタウン方面のホテルは、それなりの値段もします。
Home 2 Suiteは、全室スイートのヒルトン系ホテルだけど、郊外になるため、1部屋200ドル弱と割とお手頃。
車がある方、次の日に空港から出発する方なのには、とてもオススメのホテルです。(空港までの送迎あり)
フィラデルフィア観光を楽しもう
ニューヨークとワシントンD.C.に挟まれ、スルーされえしまいがちなフィラデルフィア。
アメリカのシンボルとして自由の女神の次に有名な自由の鐘(リバティベル)、ゴッホやモネが見られる美術館、そして名物料理のフィリーチーズステーキと、魅力ある街でした。
アメリカ東海岸旅行を計画している方は、ぜひ予定に組み込んでくださいね。
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