「セコイア国立公園の見どころは?」
「子連れで楽しめるモデルコースは?」
世界一大きなセコイアの木があるセコイア国立公園。
北側に隣接するキングスキャニオン国立公園と二つで一つとして扱われ、「セコイア・キングスキャニオン国立公園」と総称されることが多いです。
同じカリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園とは対照的に、あまり知名度がないのが現状。
今回のブログ記事では、セコイア・キングスキャニオン国立公園に子連れで行った時の様子をまとめました。
余談ですが…
セコイアといえば、フルタ製菓の「セコイヤチョコレート」ですよね。
ちょっと気になって名前の由来を調べてみたら、やっぱりSequoiaの木でした!
セコイヤチョコレートを食べて、セコイアのように大きく育ってほしいという願いが込められているそう。
チョコのデザインも、樹木の幹をイメージしているみたいです。
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セコイア・キングスキャニオン国立公園の基本情報
イエローストーン国立公園に続き、セコイア国立公園はアメリカで2番目に古い国立公園です。
面積は3504㎢と東京都の約1.6倍の広さで、公園の東半分はシエラネバダ山脈。
車で周遊できるのは、西側の限られたエリアだけです。
セコイア・キングスキャニオン国立公園の場所
主要部からセコイア・キングスキャニオン国立公園へのアクセスは以下の通り。
- ロサンゼルス:車で約3時間半
- サンフランシスコ:車で約4時間半
- サンディエゴ:車で約6時間
- ヨセミテ国立公園:車で約3時間半
- フレズノ:車で約1時間半
ゲートタウンはフレズノ。比較的大きな空港もあります。
サンディエゴに住むわが家は、マイカーで約6時間かけてセコイア・キングスキャニオンに向かいました。
セコイア・キングスキャニオン国立公園の料金
- 車:$35/台
- バイク:$30/台
- その他(歩きなど):$20/人
国立公園の年間パス(National Park Annual Pass)は$80です。
年3~4箇所回る予定があるのであれば、購入した方がお得になります。(入園料金は、パークによって異なります。)
アメリカ在住の小学4年生は、年間パスポートが無料になります。
車1台分対象。Every Kid Outdoorsサイトに行き、ホームページから用紙をプリントし、ビジターセンターに行けば、年間パスポートと交換してもらえます。
セコイア・キングスキャニオン国立公園のアクティビティ
- トレイルハイキング
- 乗馬
- フィッシング
- クロスカントリースキー など
子連れで楽しめたことは、後ほど詳しくご紹介します。
セコイア・キングスキャニオンのベストシーズン
セコイア・キングスキャニオンベストシーズンは6月~9月。
年中オープンしている公園。
夏場は最高気温が35℃以上になることもありますが、日陰が多いので比較的過ごしやすいです。降水量も少ないです。
冬場は積雪があり、氷点下まで冷え込む日もあります。雪により公園内の道路が閉鎖されることもあります。
7月前半の夏休み時期に行ってきました。気温は高かったですが、トレイルも数本歩くことができました。
セコイア・キングスキャニオン国立公園の必要日数
セコイア・キングスキャニオンの観光に必要な日数は1~2日程度と言われています。
わが家は、朝8時くらいにセコイア国立公園に入り、そのままキングスキャニオン国立公園に移動。
15時くらいに、次の目的地、ヨセミテ国立公園に向けて出発しました。
セコイア・キングスキャニオン国立公園の移動手段
セコイア・キングスキャニオン国立公園内は、基本的に車で移動します。
夏季のみ、シャトルバスが運行しています。
セコイア・キングスキャニオン国立公園の注意点
日本のように観光客目線ではなく、アメリカの国立公園は自然保護を目的としています。
そのため「自己責任」で行動しなくてはいけないことが多々あります。
クマに注意する
セコイア・キングスキャニオン公園にはブラックベアが多く生息しており、ヨセミテ国立公園と同様に大問題になっています。
クマが人間が残した食料を求めて、人間を襲うという被害も出ています。
人を襲ってしまった場合、待っているのは悲しい結末です。
公園内でキャンプを行なう場合は、食料品、匂いがするもの(化粧品や虫よけスプレーなど)は、メタルコンテナーが用意されるので、全て入れるようにしましょう。
参照:https://www.nps.gov/seki/planyourvisit/bear_box.htm
トレイルハイキングなどで車を離れる場合も、ルールは同じです。
ただし、もし空きがない場合は、食料品や匂いのあるものをしっかりと密閉し、トランクに入れておいても大丈夫です。
詳細はこちらのページで。
山火事に注意する
カリフォルニア州では、毎年必ず山火事がニュースになります。
セコイア国立公園内でも山火事が発生し、閉鎖になることがあります。
この山火事はセコイア国立公園に生息する大木「ジャイアントセコイア」にとって大事なものです。
ジャイアントセコイアの木は、火事などで熱されたときにのみ、種子を落とすという珍しい習性があります。
さらに火事の後、灰の中で発芽します。
自然発火の火事は生態系に重要な役割を果たしているため、人災以外の消化活動は行われないようです。
酔いやすい人は酔い止めを用意する
セコイア・キングスキャニオン国立公園内の道は、急カーブやアップダウンが激しいです。
酔いやすい人は、酔い止めの薬を飲んでおいた方が安心です。
普段はあまり酔わない方ですが、私もちょっと気持ち悪くなりました。
子連れで巡る!セコイア・キングスキャニオンのモデルコース
わが家は、Visalia(バイセリア)という街に前泊。
朝一でセコイア国立公園に向けて出発しました。
パークサインの前で記念撮影
ゲートを通過してすぐ右手にセコイア国立公園のパークサインが出てきます。
近くには数台分の駐車場があります。
数多くある国立公園の中でも、ひと際個性的な看板の一つです。
フットヒルビジターセンター
オープンと同時にフットヒルビジターセンターへ。
ここで次男くんは、ブラックベアーのぬいぐるみをお土産に購入。
名前は「セコシャー」です。(セコイヤ+シャーマン将軍の木)
ジュニアレンジャーの冊子もここでゲット。
当時はコロナの影響かジュニアレンジャーバッジも一緒にもらえました。
ちなみに、キングスキャニオンでもらった冊子も同じものだったので、やはり二つで一つのパークの認識ですね。
【 ジュニアレンジャーとは? 】
ジュニアレンジャーとは、5~12歳の子どもたち向けに、National Park Service(NPS)が運営しているプログラム。
Explore・Learn・Protect(探索・学習・保護)をテーマに、アクティビティをと通して、国立公園や史跡について学べるようになっています。
レンジャーから冊子をもらい、アクティビティを終えることでバッジをゲット✨
基本的に参加費は無料です。実施している施設はこちらで確認できます。
トンネルロック
フットヒルビジターセンターを出てしばらく走ると、左手にトンネルロックが出てきます。
びっくりするほど大きな岩のトンネルです。
手前に数台駐車場があります。現在、車での通り抜けはできません。
ジャイアントフォレスト・ミュージアム
ジャイアンフォレストミュージアムでは、セコイアの生態系について学ぶことができます。
夏季(5月下旬~9月初旬頃)などシャトルバスが出ている場合、ジャイアントフォレストミュージアム前がハブ駅になっています。
周辺に駐車場があります。朝9時半くらいに着いた時点で、駐車場に普通に入れましたが、お昼頃には満車でした。
モロロック・トレイル
ジャイアントフォレストミュージアムからシャトルバスでモロロック・トレイルヘッドまで。
モロロックは、トレイルヘッドに15台程度の駐車場がありますが、夏季シーズンは自家用車の移動が制限されていました。
このトレイルは「3歳児でも登れる」とのことだったので、あまり気負いせずにいったところ…
階段を400段近く登らないといけなく、果てしなく遠い。
途中かなりの急勾配で人一人歩くのがギリギリ。
私はアメリカではスリムな方なので(あくまでアメリカでは。)問題なかったですが、ちょっと幅がある方だとかなりキツイと思う。
何はともあれ、30分くらいかけて頂上まで登り切りました。
シエラネバダの山々が一望できる大絶景!
トンネルログ
トンネルログは、自然に倒れたセコイアの木が道をふさいでしまったため、トンネルを掘って車が通過できるようにしたもの。
倒れた木は80メートル以上、直径は6.4メートルもあります。推定樹齢は2,000年!←もう訳が分からない数字。
残念ながら、私たちが行ったときは、シャトルバスのみでしかアクセスができず、トンネルを車で通過することはできませんでした。
反対に、シャトルバスを下車する人が少なかったため、ゆっくりと写真撮影を楽しめました。
シャーマン将軍の木
一度シャトルバスで、ジャイアントフォレストミュージアムに戻り、別のシャトルバスに乗り換えて、いざシャーマン将軍へ。
セコイア国立公園といえばココ!ですよね。
トレイルヘッドには、10台程度の駐車場があります。シャトルバス以外の時期は利用可能。
シャーマン将軍の木は「現存する地上最大の生物」だそう。
何が最大かと言うと、幹の体積。1,487㎥もあります。シロナガスクジラがすっぽり3匹は入る大きさ。
シャーマン将軍の木までは、舗装された簡単なトレイルを歩いていきます。
かなりの人気スポットなので、長い列ができており、列の前後で、写真を撮り合う感じでした。
シャーマン将軍に木を見たあと、シャトルバスで駐車場に戻り、キングスキャニオン国立公園に車で移動しました。
グラント将軍の木
グラント将軍の木は世界で3番目に大きい木で、Nation’s Christmas Tree(アメリカのクリスマスツリー)とも言われています。
今でもクリスマスイベントが行われているそうです。
キングスキャニオン側は、駐車場の規制もなく、台数にもゆとりがありました。
グラント将軍の木は、簡単なループトレイルの先にあるので、森林浴を楽しむのにもオススメです。
最後にキングスキャニオン・ビジターセンターでトイレ休憩し、パークを後にしました。
その他の見どころ
- Crystal Cave(クリスタル・ケーブ):予約が必要な鍾乳洞
- Crescent Meadow (クレセント・メドウ):2.6マイルの開放的なトレイル
- Big Tree Trail(ビッグツリートレイル):大きな木がたくさん見られる30分程度のループトレイル
セコイア・キングスキャニオン周辺の宿泊ホテル&ロッジ
セコイア・キングスキャニオン国立公園内の宿泊施設はこちら。
- Wuksachi Lodge : キングスキャニオン国立公園のロッジ(102室)
- John Muir Lodge : セコイア国立公園のロッジ(36室)
- Grant Grove Cabins : キングスキャニオン国立公園のキャビン
- Cedar Grove Lodge : キングスキャニオン国立公園のロッジ(21室)
キャンプグラウンドはたくさんあります。
動き出しが遅くて、園内ロッジが取れなかったため、国立公園外のVisalia(バイセリア)という街の宿泊しました。
宿泊したのは「Wyndham Visalia(ウィンダム バイセリア)」です。
初のWYNDAM系のホテル。Best Westernと似たような感じでした。
部屋は4人家族で十分な広さ。プールもあり、夏場だったので子供たちは喜んで入っていました。
国立公園内の宿泊施設よりはお手頃価格で泊まれます。
私たちが行ったときは、無料で朝食がついていて、スタバのコーヒーも飲み放題でした。
セコイア・キングスキャニオンを楽しもう
セコイア・キングスキャニオン国立公園では、この世のものとは思えない大きな木をたくさん見ることができます。
私たちがいかにちっぽけか思い知らせることでしょう。
マイナスイオン溢れる森林浴には最高の場所でした。
ヨセミテ国立公園の影に隠れ、マイナーな国立公園。これを機に知名度があがるといいなと思います。
ー 旅行記の裏話 ー
セコイア・キングスキャニオン国立公園へは、アメリカ駐在初の長期周遊旅行で行きました。
国立公園巡りも初心者で、情報収集も甘かったと記事を書きながらやや反省(笑)
もっと早めに出発し、国立公園内に1泊した方がもっと満喫できたかなとも思います。(やはり国立公園に泊まる価値は大きい。)
でも、これも体験談として、ありのままで残しておこうと思います。どなたかの参考になれば幸いです😉
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