「ザイオン国立公園の魅力を知りたい!」
「子連れで楽しめるモデルコースを知りたい!」
グランドサークルの一部として観光名所になっている、ザイオン国立公園。
日本人には、あまり馴染みのない国立公園ですが、アメリカ人にはグランドキャニオンやイエローストーンよりも人気があります。
年間入場者数も、ヨセミテ国立公園よりも遥かに多い500万人。
今回のブログ記事では、家族旅行でザイオン国立公園に行った時の様子をまとめました。
\ 旅を通じて子どもの英語力を伸ばす /
ザイオン国立公園の基本情報
ザイオン国立公園は「岩の芸術の宝庫」とも、よばれています。
バージンリバーを中心にそびえ立つ、赤、白、オレンジと色彩豊かな巨大岩たち。自然の中、ひょっこり顔を出す動物たち。
そして、膝まで水に浸かって、川を歩くハイキングコース「ナローズ」など、魅力がいっぱいです。
ザイオン国立公園の場所
ザイオン国立公園は、アメリカのユタ州にあります。
主要都市からザイオン国立公園へのアクセス・所要時間は以下の通りです。
- ラスベガス:約2.5~3時間
- ブライスキャニオン:約1.5時間
- ページ:約2時間
- ノースリム:約3時間
- ソルトレイクシティ:約5時間
(参照:地球の歩き方「アメリカ国立公園」)
ザイオンは、ラスベガスよりも1時間進んでいます。
冬期は、グランドキャニオンと時差はないが、サマータイムは1時間の差があるので、旅の計画をするときは気をつけて下さい。
ザイオン国立公園のゲートシティは、Springdale(スプリングデール)。
ザイオンの玄関口として賑わうスプリングデールは、ロッジやホテルが豊富で、レストランやギフトショップも充実しています。
空港利用の場合は、ラスベガスを拠点にし、オプショナルツアーやレンタカー移動する人が多いです。
わが家は南カリフォルニアの自宅から自家用車で約7時間かけて、ザイオン国立公園へ。
ザイオン国立公園に入ると、ガソリンスタンドがないので、St.George(セントジョージ)のコストコで最終給油しました。
コストコのガソリンスタンドは、とても安いので、ロードトリップには必須です。
日本のコストコ会員でも利用できますが、磁気が反応しないことがあります。(もし何か問題が起きた場合は、近くの係員に聞いてみましょう。)
ザイオン国立公園の料金
ザイオン国立公園の料金は以下の通りです。
- 車:$35/台
- バイク:$30/台
- その他(歩きなど):$20/人
国立公園の年間パス(National Park Annual Pass)は$80です。
年3~4箇所回る予定があるのであれば、購入した方がお得になります。(入園料金は、パークによって異なります。)
アメリカ在住の小学4年生は、年間パスポートが無料になります。
車1台分対象。Every Kid Outdoorsサイトに行き、ホームページから用紙をプリントし、ビジターセンターに行けば、年間パスポートと交換してもらえます。
ザイオン国立公園のアクティビティ
ザイオン国立公園でできるアクティビティは、以下の通りです。
- トレイルハイキング
- 乗馬(3~10月)
- バードウォッチング など
子連れで楽しめたことは、後ほど詳しくご紹介します。
ザイオン国立公園のベストシーズン・天気
グランドキャニオン国立公園は、24時間365日オープンしています。
キャンプグラウンド、ロッジ(ホテル)、レストランも通年利用できます。
秋は紅葉が美しく、冬は雪のザイオンが魅力的。
最も人気が高いのは、川遊びができる夏休みシーズン。
宿泊施設や駐車場はどこも混み合います。人気のシーズンですが、気温は30度を超え、雷雨にあう可能性も高いです。
わが家は、3月末の春休みシーズンに行きました。
朝晩は少し冷え込みましたが、全体的にとても過ごしやすかったです。
ナローズに入らないのであれば、個人的に春や秋がベストシーズンに思えます。
とは言え、この時期でさえ、完全防備で川に入っていく人いましたよ。
ザイオン国立公園の所要時間
旅行ガイドブックやツアーなどによると、ザイオン国立観光のための所要時間は丸1日程度。
ナローズの川歩きなど、ゆっくり観光するのであれば、2泊3日以上。
少し足を伸ばして、ブライスキャニオン国立公園に行くルートにするのであれば、もう1日は必要です。
わが家は、以下の日程で周遊しました。
- ザイオン国立公園内(1泊)
- ブライスキャニオン国立公園付近(1泊)
- ラスベガス(1泊)
少し駆け足になりましたが、ほどよく楽しむことができました。
ザイオン国立公園内の移動手段
3月~11月のピークシーズン
ピークシーズンは、渋滞や混雑します。また、様々な制限がされています。
何も知らずに訪れると、無駄な時間や労力を費やす可能性もあるため、以下の点を頭に入れておくことをオススメします。
① ザイオンロッジより北は完全通行止め。
シーニックドライブ沿い、ザイオンロッジより北の道路は通行止めになり、自家用車は全く通行できなくなります。
シャトルバスのみです。徒歩・自転車はOK!
② ザイオンロッジの予約がないと、キャニオンジャンクションより北に入れない。
ザイオンロッジの予約がある場合、ロッジ前の駐車場の利用ができます。
キャニオンジャンクションより北に向かう際、ゲートにて、パスコードの入力して入場します。(ザイオンロッジに予約するとメールで送られてきます。)
③ 無料のシャトルバスは2コース。
- ザイオン国立公園内のバス
- スプリングデール⇔ビジターセンターのバス
ザイオン国立公園内では、無料のシャトルバスが運行しています。シャトルバスは、朝6時から夕方5時まで、6分~10分間隔で運行しています。
ピークシーズンは、国立公園外のスプリングデールを巡回するシャトルバスも追加されます。
ピークシーズン以外
オフシーズンは、自家用車での入園が可能です。園内シャトルバスが運行しない日もあります。
シャトルバスの詳しいスケジュールは公式ページにてご確認ください。
子連れで巡る!ザイオン国立公園モデルコース
わが家が、ザイオン国立公園に到着したのは、15時くらい。その日は、ザイオンロッジに宿泊予約していました。
国立公園に入ってしまうと、食事するところがほとんどないため、スプリングデールにて早めの夕食にして、インパークしました。
以下が、1泊2日の子連れで実際に回ったルートです。
① スプリングデール散策&食事
スプリングデールには、たくさんレストランがあります。
ザイオン国立公園のゲートすぐそば、Zion Canyon Brew Pubというブルワリーで食事にしました。
私はビールのサンプルセットで飲み比べ。子どもたちにはキッズセットを。
ここは、モールみたいになっており、2時間まで無料で駐車場が利用できました。(有料駐車場の部分は一日30ドル。)
時間的に空きがありましたが、ピーク時は恐らく満車になります。
ナローズで川歩き予定の方へ
もし、ナローズのハイキングを考えている方は、同じモール内にある「Zion Outfitter」で、川歩き用品一式がレンタルできます。
自転車レンタルもできます。ホームページから事前予約も可能。
② ザイオンキャニオンビジターセンター
ザイオンキャニオンビジターセンターは、クリスマス以外毎日オープンしています。
パークの南エントランスすぐに位置しています。わが家は食事をしたモールに車を止めた状態で、徒歩で入園しました。
ビジターセンターは、シャトルバスの発着駅になっています。
すぐ裏には、The Watchman(ウォッチマン)という大岩壁があります。
「見張り番」という名前の通り、とても頼もしい姿です。
ウォッチマントレイル(中級コース)もあるので、お時間がある方はぜひ✨
ビジターセンターでは、いつもの如く、ジュニアレンジャーの冊子をもらいました。ロッジに着いてから、冊子を仕上げていきます。
ジュニアレンジャーの冊子は、国立公園の宿題みたいな感じで、かなり真剣。
毎回、1時間以上は費やしています。
帰りに再び、ビジターセンターに立ち寄り、無事にバッジをゲット。
【 ジュニアレンジャーとは? 】
ジュニアレンジャーとは、5~12歳の子どもたち向けに、National Park Service(NPS)が運営しているプログラム。
Explore・Learn・Protect(探索・学習・保護)をテーマに、アクティビティをと通して、国立公園や史跡について学べるようになっています。
レンジャーから冊子をもらい、アクティビティを終えることでバッジをゲット✨
基本的に参加費は無料です。実施している施設はこちらで確認できます。
③ エメラルドプールトレイル
エメラルドプールは、ザイオンロッジのすぐそばにあるトレイルです。ロウアー、ミドル、アッパーと3つの池が見られます。
ロウアーまでは初級コース、ミドル・アッパーは中級コースになっています。
ネットで調べた情報によると、エメラルドプールと言われているものの、ロウアーの池は、ほぼ水たまり状態。
一方、頭上の岩壁から落ちる滝は爽快だそうです。
わが家は、時間がなかったので(と言うより、移動日初日で疲れてた💦)橋の入口で、雰囲気だけ味わって、戻ってきました。
④ ナローズ・リバーサイドウォーク・トレイル
ザイオン国立公園のハイライトと言えば「The Narrows(ナローズ)」です。
Riverside Walk(リバーサイドウォーク)という舗装された約1.6キロのトレイル歩いたあと、さらに川を歩いて、奥地に進むという冒険コースです。
マイバイブル地球の歩き方では「ここを歩かなければザイオンに行ったとは言えない!」とも書いてあり、かなり強気の発言。
でもね、子連れには正直厳しい。
大人でも膝位までの水位、日によっては泳がないと進めないところもあるので、小さい子どもは難しいですね。
冷たい水とバランスの悪い足場で体力を消耗するので、本気で挑むのであれば、完全防備で行ってくださいね。
夏場なら、ナローズの入口付近で水遊びは楽しいと思います。
と言うことで、わが家はリバーサイドウォークだけにしました。
川の中に入らなくても絶景は楽しめますし、ムールディアの軍団にも遭遇し、自然を満喫することができました。
リバーサイドウォークのトレイルヘッドは、Temple of Sinawava(シナワバ寺院)というバス停からすぐです。
簡単なトレイルなので、小さいお子さんでも問題なく歩けると思います。
⑤ ビッグベント「グレート・ホワイト・スローン」
Temple of Sinawava(シナワバ寺院)のすぐ隣、Big Bend(ビックベント)というバス停から、Great White Throne(グレート・ホワイト・スローン)という一枚岩が見られます。
ここは「ザイオンの顔」と呼ばれており、世界最大級の一枚岩。何と、732mもあります。
ザイオンは全体的にオレンジの岩が連なっていますが、グレート・ホワイト・スローンは、名前の通り白く、どっしり構えている感じです。
⑥ 司教の宮殿
Court of the Patriarchs(司教の宮殿)というバス停からも絶景が見えます。
上の3つが有名な岩峰かと思ったら、一つズレていたみたいです。帰ってから復習しました。
実際には、この3つ。アブラハム、イサク、ヤコブと名付けられています。
右の二つがツインブラザーズ。一番左は「Mountain of the Sun(太陽の山)」と呼ばれており、ザイオンの中で一番最初に朝日に照らされる山です。
⑦ キャニオンオーバールック
ザイオンキャニオンからUT-9を東へ、トンネルを抜けて、キャニオンオーバールックに向かいます。
トンネル、途中に窓が設けられていますが、電灯はなし。夜走ったらきっと真っ暗だ。
トンネルの後、駐車場が右手にすぐ見えてきます。
台数は少なめ。反対車線から、左折はできないので、チャンスは一度きりです。(←大袈裟)
チャンスを逃し、さらに少し走ると、追加の駐車スペースが左手にありました。結局、わが家はこちらに駐車しました。
キャニオンオーバールックは、往復1.6キロの中級トレイル。
距離的には短いですが、急斜面や細い道幅もあり、小さい子連れだと、気を使う部分もあります。
わが家は小学生2人なので問題ありませんでしたが、目安として4~5歳くらいだったら大丈夫そうな感じです。
展望台からの眺めは絶景!
ウエストテンプルやセンチネルなどの岩峰をはじめ、ザイオン国立公園が一望できます。
⑧ チェッカーズボードメサ
さらに東に走ると、Checkerboad Mesa(チェッカーボードメサ)が登場。
僅か数分しか離れていないのに、全く違う光景が目の前に広がります。ここは、車から降りて、軽く写真撮影だけ。
チェッカーボードメサを過ぎると、東側のエントランスでザイオン公園から出ます。ここから、1時間半かけてブライスキャニオンに向かいます。
【その他】見どころリスト
1泊2日という短い期間だったため、ザイオン国立公園の全て周りきることは不可能。
その他、ガイドブックやブログなどで、オススメされていた見どころをリストにまとめてみました。
- コロブキャニオンビジターセンター: コロブ地区のビジターセンター
- ウィーピングロック: 往復0.8キロの初級トレイル(落石のため閉鎖中でした。)
- 博物館: ザイオンについて学べる。少し高台にあるため、景色も良い。(工事のため閉鎖中でした。)
- オブザベーションポイント: 往復13キロの中級トレイル
- エンジェルスランディング: 往復8.4キロの上級トレイル(激しいスイッチバックあり。)
- コロブアーチ: 往復22キロの上級トレイル
ザイオン国立公園の「エンジェルスランディングトレイル」は特に人気。ただし、ガチで山登りをしたい方向きです。
ザイオン国立公園の宿泊施設(ホテル&ロッジ)
ザイオン国立公園内で宿泊する方法は以下の通りです。
【ザイオン国立公園の宿泊施設】
- ザイオンロッジ
- サウスキャンプグラウンド
- ウォッチマンキャンプグランド
2階建てのロッジ(ホテル部分)と40の木造キャビンがあります。
わが家は、2週間前にキャンセル拾いができたため、ザイオンロッジに宿泊しました。
人気があるロッジですが、キャンセルはポツポツ出るため、少し粘れば予約できる可能性は高いです。
その他、園外のスプリングデールにも、ホテルやロッジがいくつかあります。(一部抜粋)
【 スプリングデールのホテル 】
- ザイオンキャニオンロッジ: わが家は当初泊まろうと思っていたロッジ。施設自体がキレイで、値段も安めです。
- バンブルベリーイン: シャトルバスの停留所近くのリーズナブルホテル。食事やショッピングに便利です。
- クリフローズ(ヒルトン): ビジターセンターに徒歩圏内のワンランク上のホテル。ミニキッチン付のスイートルームもあります。
バージンエリアではハイクラスのグランピングが楽しめます。
私のママ友は、ザイオンワイルドフラワーに泊まり、すごくよかったと言っていました。
【 グランピング 】
- ザイオンワイルドフラワー: テントタイプからロッジまで様々なタイプから選べます。ファイヤーピットもあるので、夜にはキャンプファイヤーやスモア作りが楽しめます。
- アンダー キャンバス ザイオン: バスルーム付きのテントあり。大自然の中で気軽にキャンプ気分を味わえます。敷地内にはレストランもあります。
ザイオン国立公園を子連れで楽しもう
ザイオン国立公園の印象は、グランドキャニオンとヨセミテを合わせて2で割った感じ。
岩に囲まれたキャニオンもあり、水が流れる川もあり、動物も見ることができました。
日本人には、あまり知られていないのが不思議なくらい、ぜひ足を運んでほしい魅力ある公園でした。
冬以外はシャトルバスも運行しているので、利便性も高いです。車がない方も、ラスベガスなどからのバスツアーを利用すれば、国立公園内は自由行動できます。
ゆったりとした時間を好むアメリカ人にとって、グランドキャニオンよりも人気な理由も分かりました。
ワイルドターキーとビックホーンシープに会えなかったことだけが心残りだけど、ザイオン、本当に良い公園でした。
もし余裕があるなら、1時間半で行ける「ブライスキャニオン国立公園」も併せて楽しんでいただけたらと思います。
えいりんごオリジナル英語教材
幼児~小学生向け、おうち教育オリジナル英語教材セットを作りました✨
\ えいりんご誕生秘話はこちら /
英語教材の特長
えいりんごオリジナル英語教材は、以下のような特徴があります。
- フォニックスなど英語圏の学校と同じシステムを採用
- 日本の小学校で習う英単語学習
- 親御さん向けの指導要項(レッスンプラン)付き
アルファベット表プレゼント
教材の中身が分かるレッスン一式+かわいいアルファベット表をプレゼント!
ダウンロード教材になるので印刷して、すぐにお使いいただけます。
\ 公式noteにて /