「グランドキャニオンに行ってみたい!」
「子連れで楽しめるモデルコースは?」
アメリカのアリゾナ州にあるグランドキャニオン国立公園。
有名な観光地の一つであることは確かですが、何がすごいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
写真で見ても、イマイチ、ピンとこない。私も正直、なぜ人気なのかよく分かりませんでした。
この足で行ってみるまでは。
自分の目で見てみないと、この感動は味わえない。自然の偉大さ、生きているありがたさ、何とも言えない感情が溢れてきます。
今回のブログ記事では、グランドキャニオン国立公園に子連れで行った時の様子をまとめました。
\ 旅を通じて子どもの英語力を伸ばす /
グランドキャニオン国立公園の基本情報
「死ぬまでに一度は見たい世界の絶景」と言われるグランドキャニオン。
東西約446キロ(東京~琵琶湖間の距離)に渡る長い渓谷です。国立公園は、コロラド川を隔てて、北のノースリムと南のサウスリムに分かれています。
見どころが多く、交通の便が良いため、観光客の約9割は南のサウスリムを訪れます。
今回のブログ記事でも、サウスリムの観光情報をメインにご紹介します。
グランドキャニオン国立公園の場所
グランドキャニオン国立公園は、アメリカのアリゾナ州にあります。
主要都市からグランドキャニオン国立公園(サウスリム)へのアクセスは以下の通りです。
- グランドキャニオン空港:車で約15分
- フラッグスタッフ:車で約1時間半
- ウィリアムズ:車で約1時間
- フェニックス:車で約4時間
- ラスベガス:車で約5時間
- ロサンゼルス:車で8~10時間
飛行機を使う場合は、ゲートシティは車で約15分のTusayan(トゥシヤン)という街。
小さな空港があり、ラスベガスなどから小型機いで訪れることもできます。
鉄道や長距離バスの発着地は、Williams(ウィリアムズ)かFlagstaff(フラッグスタッフ)です。
ですが、車でグランドキャニオンを訪れる方が圧倒的に多いです。
わが家も、南カリフォルニアの自宅から自家用車で約8時間かけて、グランドキャニオンを訪れました。
グランドキャニオン国立公園の料金
グランドキャニオン国立公園の料金は以下の通りです。
- 車:$35/台
- バイク:$30/台
- その他(歩きなど):$20/人
国立公園の年間パス(National Park Annual Pass)は$80です。
年3~4箇所回る予定があるのであれば、購入した方がお得になります。(入園料金は、パークによって異なります。)
アメリカ在住の小学4年生は、年間パスポートが無料になります。
車1台分対象。Every Kid Outdoorsサイトに行き、ホームページから用紙をプリントし、ビジターセンターに行けば、年間パスポートと交換してもらえます。
グランドキャニオンのアクティビティ
グランドキャニオンでできるアクティビティは、以下の通りです。
- トレイルハイキング
- ミュールツアー
- ラフティング
- 遊覧飛行
- 朝日&夕日鑑賞 など
子連れで楽しめたことは、後ほど詳しくご紹介します。
グランドキャニオンのベストシーズン
グランドキャニオン国立公園は、24時間365日オープンしています。
キャンプグラウンド、ロッジ(ホテル)、レストランも通年利用できます。
国立公園内の宿泊施設は、1年も前から埋まってしまうことも少なくありません。
人気が高いシーズンは、3月~10月です。
ピークシーズンのミュールツアーやラフティングも早い時期からの予約を推奨しています。
トレイルを歩くのであれば、気候が安定している4~5月が最適。夏は、40度を超える猛暑となり、雷雨になることも多いです。
雪景色が幻想的な冬は、積雪のためトレイルが閉鎖になったり、航空便が欠航したりと、少しリスクがあります。
車の場合、チェーンの着用が必要になることも。
体験談
わが家は、9月末の秋休みシーズンに行きました。
この時期は、比較的過ごしやすく、快適な旅行になりました。
昼間は半袖でOK。夕方からは少し冷え込むためジャケットを着用してました。
グランドキャニオンの観光の所要時間
旅行ガイドブックやツアーなどによると、グランドキャニオン観光のために必要な所要時間は半日から。
グランドサークルを巡る弾丸ツアーは、バスで展望ポイントまで行って絶景を楽しんでおしまい!というものも多いですが、それだけではグランドキャニオンの良さは感じられないと思うんです。
グランドキャニオンは、日の出前後と日没3時間前後が勝負。
昼間はのっぺりとしてしまい、立体感が感じられにくいです。
そのため、朝日と夕日の鑑賞ができる1泊2日以上は必要です。
1泊2日あれば、主要な展望ポイントとトレイルを歩くことができ、満足度も高くなるはず。
わが家は2泊3日で行きました。
トレイルも何本か歩くことができ、グランドキャニオンをかなり満喫できました。
グランドキャニオン内の移動手段
グランドキャニオン国立公園内では、無料のシャトルバスが運行しています。
- Hermit Rest Route (Red)
- Village Route (Blue)
- Kaibab/Rim Route (Orange)
- Tusayan Route (Purple)
15~20分置きに運行するバスで、時期によって運行しないルートもあります。
スケジュールは、公式ホームページで確認してください。
公園内は、マイカーによる移動も可能ですが、駐車場の数が限られているため、バスの方が便利な場合もあります。
→ グランドキャニオンのツアー情報はこちら子連れで巡る!グランドキャニオンのモデルコース
実際に、小学生2人の子連れで回った場所をモデルコースとして、ご紹介します。
一日目は、ルート66の街「セリグマン」と「ウィリアムズ」を観光したあと、Tusayan(トゥシヤン)のビジターセンターに立ち寄り、国立公園のチケット(年パス)を購入しました。
このビジターセンターは、国立公園の外にあります。
ゲートが混雑している場合、事前にパスやチケットを購入しておくことで、スムーズに入園できます。
その後、夕暮れ時にインパークしました。
ヤバパイポイントで夕日鑑賞
ヤバパイポイントは、グランドキャニオンサウスリムの中で、随一のパノラマビューが楽しめる場所。
近くには、ヤバパイ博物館もあり、グランドキャニオンの地形について学んだり、お土産を買ったりできます。
大きめの駐車場完備なので、車を使えば、ほぼ歩かず行くことができます。
ヤバパイポイントは、夕日・朝日、両方のビュースポットとして人気です。
夕日が沈む瞬間は皆、言葉数少なめで静かに鑑賞。
壮大さを感じられる場所でした。心を無にして、自然に感謝。
この光景を自分の目で見られるだけでも、グランドキャニオンに来た価値があります。
ヤバパイポイント以外で、サンセットポイントとして、以下がオススメされています。
- ホピポイント
- モハーベポイント
- ピマポイント
いずれも、シャトルバス(レッドコース)オンリーのエリアです。
サンセット前後の時間帯は、バスの混雑が予想されるため、子連れだと色々と面倒になりそうで、今回は断念しました。
夕日鑑賞後はロッジに移動。今回の旅は、国立公園内にある「Yavapai Lodge(ヤバパイロッジ)」に2泊しました。
近くに、ジェネラルストア(スーパーとお土産屋兼用)もあり、子連れの滞在に便利な場所でした。
車がない場合は、メインロビーから少し距離があるため、移動が大変かもしれません。
マーザーポイントで朝日鑑賞
二日目の朝は、Mather Point(マーザーポイント)で朝日を鑑賞しました。
旅行会社のパンフレットに登場するグランドキャニオンの写真は、このマーザーポイントで撮影したものが多いそうです。
Grand Canyon Visitor Center(グランドキャニオンビジターセンター)の駐車場にとめて、5分くらい歩きました。
朝日はさらに素敵。全体が赤く染まっていく光景が素敵すぎる。
新しい世界の幕開けという感じで、とても神聖な気持ちになれます。
車は駐車場にとめたまま、無料シャトルバス(オレンジルート)に乗って、サウスカイバブ・トレイルに向かいます。
ビジターセンターでトイレ休憩も済ませておきました。
サウスカイバブ・トレイル
マイバイブル地球の歩き方には、
グランドキャニオンを知るためには、上から見下ろしているだけではだめ。本当の楽しさは谷の中にある。
地球の歩き方「アメリカ国立公園」
と書いてあります。まさにその通り。
谷底まで行くのは、最低でも2日は必要。子連れでは到底無理なので、軽めのトレイルに挑戦しました。
まず、一つ目はサウスカイバブ・トレイル。
グランドキャニオンのトレイルは、自分のレベルや所要時間に応じて、行く距離を決められるようになっています。
サウスカイバブ・トレイルは、標高2,213mのトレイルヘッドから出発し、いくつかのポイントを抜けてコロラド川まで下り、ノースリムまで縦断することができます。
子連れのわが家は、一つ目のポイント「OOH AAH POINT」まで下ることにしました。(それでも結構ハード。)
1.4キロとは言え、アップダウンが激しいので、距離以上に体力を消耗します。
夏場の午後は、影がなくなるので、恐らく地獄です。早朝ならまだ歩けます。
ヤキポイント
サウスカイバブ・トレイルで体力を消耗したので、オレンジルートのバスに乗り少し休憩。
Yaki Point(ヤキポイント)の絶景を楽しんできました。
再度、オレンジルートのオレンジバスに乗り、ビジターセンターに戻りました。
ビジターセンター
朝はオープン前だったため、この時点で、ジュニアレンジャーの冊子をもらいました。
そして、軽くお昼休憩。
Bright Angel Bicycles & Mather Point Caféでは、サンドイッチやラップサンドなどの軽食が食べられます。普通に美味しい。
コーヒーは、アメリカンすぎてイマイチでした。
ブライトエンジェルトレイル
続いて、車でサウスリムの西側に移動。
Bright Angel(ブライトエンジェル)の駐車場を狙っていましたが、やはり満車。結局、Maswik Lodge付近まで彷徨いました。
無料のシャトルバス(ブルールート)も利用できるので、混雑シーズンはバス移動の方が失敗が少ないかもしれません。
ブライトエンジェルトレイルも、レベルに応じて、下る距離を決められます。
計画では1.5 Mile Resthouseまで行くつもりが、途中で断念。
Lower Tunnel(2つ目のトンネル)付近でUターンしてきました。
グランドキャニオンのトレイルが他と異なるのは、下ったら、必ず上らないといけない。
後半の方が体力も時間も必要なので、余力を残しておかないと、リアルに戻れなくなります。
勇気ある撤退が必要です。
トレイル2本を歩き、クタクタになってしまったので、ブライトエンジェルロッジの横にあるDREYER’Sのアイスクリーム屋さんで休憩。
ホピポイント
あとは、ゆるくポイント巡りをしていきます。無料シャトルバス(レッドルート)に乗り、移動。
レッドルートは、9箇所の展望台を経由します。
リム沿いにトレイルがあるので、適当な場所で下車し、疲れたらバスを利用するという方法で回っていきます。
わが家は、ホピポイントで下車。次のポイント、Mohave Point(モハーベポイント)まで1マイルくらい歩きました。
途中、ねじ曲がった木を発見。ここも、セドナみたいに神秘的なパワーがあるのだろうか。
道沿いを歩く簡単なコース。アップダウンも少なく、楽勝です。
ハーミッツレスト
モハーベポイントから、再びシャトルバスに乗り、最終地点のHermits Rest(ハーミッツレスト)まで。
レッドルートは、端から端まで、バスに乗っても40分ほどかかるので、この辺りまでくると、人は少なめ。
1914年に建てられた石造りの小屋には、当時の暮らしを再現されたようなラウンジに暖炉がありました。
朝からかなり広範囲で移動し疲れてしまったので、一旦ヤバパイロッジに戻り、持参したカップラーメンで夕食。
こういうとき、公園内に泊まっていると楽です。
マーザーポイントで夕日鑑賞
車で朝日を見たマーザーポイントに行き、夕日鑑賞。
マーザーポイントでは、太陽が沈む姿は見えませんが、山の陰影がヤバパイポイントよりも幻想的でした。
この日は、星と月もキレイに見えました。
デザートビュー
三日目は、Desert View(デザートビュー)経由で、ホースシューベントに向かいます。
ヤバパイロッジを6時半にチェックアウト。
できれば朝日を見たかったが、ヤバパイロッジからデザートビューまで少し距離があるため、間に合わず。(車で30分くらい)
それでも、デザートビューからの景色は最高!
個人的に、グランドキャニオンで一番好きなビューポイントでした。
【その他】見どころリスト
その他、ガイドブックやブログなどで、オススメされていた見どころをリストにまとめてみました。
- コロブキャニオンビジターセンター:コロブ地区のビジターセンター
- ウィーピングロック:往復0.8キロの初級トレイル(落石のため閉鎖中でした。)
- 博物館:少し高台にあるため、景色も良い。(工事のため閉鎖中でした。)
- オブザベーションポイント:往復13キロの中級トレイル
- エンジェルスランディング:往復8.4キロの上級トレイル(激しいスイッチバックあり。)
- コロブアーチ:往復22キロの上級トレイル
サウスリムの反対側、ノースリムは直線距離にして16キロほどしか離れていませんが、渓谷を迂回するため、車で4~5時間かかってしまいます。
ノースリムは、標高が、サウスリムよりも300~600メートルほど高いので、また違った良さも発見できるかも知れません。
グランドキャニオン国立公園の宿泊施設(ホテル&ロッジ)
グランドキャニオン国立公園内の宿泊施設は、全部で8か所。
6軒はサウスリムのビレッジに、1軒は谷の底に、1軒はノースリムにあります。
【国立公園の宿泊施設】
- ブライトエンジェルロッジ
- サンダーバードロッジ
- カチーナロッジ
- エルトバーホテル
- マスウィックロッジ
- ヤバパイロッジ
- ファントムランチ(谷底)
- グランドキャニオンロッジ(ノースリム)
気候が良い時期であれば、キャンプグラウンドという選択肢もあります。
【国立公園のキャンプグラウンド】
- マーザーキャンプグラウンド
- デザートビューキャンプグラウンド
国立公園内の宿泊施設は、人気のため、すぐに満室になってしまいます。ただ、数も多いので、キャンセル拾いはしやすいです。
ロッジの予約は、Xanterra Parks & Resorts からできます。
ヤバパイロッジのみ、予約サイトが別。Delaware North、もしくは一般のホテル予約サイトからも可能。
わが家は、Hotels.com経由で予約しました。
グランドキャニオン国立公園は、夕日や朝日鑑賞が大きなイベントの一つ。
できれば、公園内に宿泊することをオススメします。
ですが、予約が取れない場合は、トゥシヤンにもホテルやロッジがあります。
トゥシヤンは、グランドキャニオン国立公園の南口ゲートから車で約10分の距離にあり、レストランやスーパーもあるため、滞在に便利です。
口コミが良いホテルは以下の通りです。
【トゥシヤンのホテル&ロッジ】
グランドキャニオンで心に残る思い出を
ルーズベルト大統領は、グランドキャニオンについて以下のように演説しました。
「アメリカ国民は人生の中で1度はここに来るべきだ。それくらいの価値がある」
そのくらい、アメリカの誇りと言える場所です。
もし、あなたが駐在生活や留学生活などで、今アメリカに住んでいるとしたら、とてもラッキーなこと。
このチャンスを活かして、グランドキャニオン旅行を計画してみてください。
アメリカに住んでいない方も、日本から遠い道のりをかけて訪れる価値がある場所です。ぜひ、この壮大な自然を自分の目で味わってみてくださいね。
えいりんごオリジナル英語教材
幼児~小学生向け、おうち教育オリジナル英語教材セットを作りました✨
\ えいりんご誕生秘話はこちら /
英語教材の特長
えいりんごオリジナル英語教材は、以下のような特徴があります。
- フォニックスなど英語圏の学校と同じシステムを採用
- 日本の小学校で習う英単語学習
- 親御さん向けの指導要項(レッスンプラン)付き
アルファベット表プレゼント
教材の中身が分かるレッスン一式+かわいいアルファベット表をプレゼント!
ダウンロード教材になるので印刷して、すぐにお使いいただけます。
\ 公式noteにて /