ワシントンD.C.は、歴史的な建物や博物館が充実しており、子供の「旅育」として、非常におすすめの旅行先です。
しかも、多くの施設は無料で楽しむことができるため、観光費用の節約にも繋がります。
先日、わが家もワシントンD.C.に家族で旅行へ行ってきました。
とても楽しめたので、旅行記と共に「ワシントンD.C.観光完全ガイド」をご紹介します。
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ワシントンD.C.旅行に行く前に知りたいこと
ワシントンD.C.は、1790年にアメリカ合衆国の首都として設立され、、政治や外交の中心地となる特別区域(D.C.=District of Columbia)のことを指します。
地理的には、バージニア州とメリーランド州の間に位置しています。アメリカ50州の仲には含まれません。
まずは、旅行に行く前に知っておいた方が良いこと・注意点などをまとめました。
ナショナルモールが観光の中心
ワシントンD.C.の主要な観光地や歴史的建物は、ナショナルモールという場所に集まっています。
東西に約2マイル(約3.2キロ)に渡り広がっており、アメリカの歴史と文化を象徴する建物、記念碑で埋め尽くされています。
ナショナルモール内には合計で17の博物館と文化施設があり、これらは「スミソニアン博物館群」として知られています。
全スミソニアン博物館群(全国に23か所)の一覧は以下の通り。
- African American Museum(国立アフリカ美術館)
- African Art Museum(国立アフリカ美術館)
- Air and Space Museum(国立航空宇宙博物館)
- Air and Space Museum Udvar-Hazy Center(国立航空宇宙博物館・別館)
- American Art Museum(アメリカ美術館)
- American History Museum(アメリカ歴史博物館)
- American Indian MuseumArts(国立アメリカ先住民博物館)
- American Indian Museum New York(アメリカンインディアン博物館)
- Anacostia Community Museum(アナコスティア・コミュニティ・ミュージアム)
- Archives of American Art(アメリカ美術公文書館)
- Arts and Industries Building(スミソニアン芸術産業館)
- Cooper Hewitt(クーパー・ヒューイット・スミスソニアン国立デザイン博物館)
- Freer Gallery of Art(フリーアギャラリー)
- Hirshhorn(ハーシュホーン博物館と彫刻庭園)
- National Zoo(国立動物園)
- Natural History Museum(国立自然史博物館)
- Portrait Gallery(国立肖像画美術館)
- Postal Museum(国立郵便博物館)
- Renwick Gallery(レンウィックギャラリー)
- S. Dillon Ripley Center(S・ディロンリプリーセンター)
- Sackler Gallery(アーサー・M・サックラー・ギャラリー)
- Smithsonian Castle(スミソニアン協会)
- Smithsonian Gardens(スミスソニアン庭園)
各博物館の営業時間・アクセス方法は公式ホームページで。
無料で観光できるスポットが多い
ナショナルモール内の建物、記念碑、博物館には、基本的に無料で入ることができます。
アメリカ東海岸周遊旅行では、博物館や美術館は有料のニューヨークでは行かず、無料のワシントンD.C.で行くように旅の計画を立てました。
予約が必要な場合もある
無料で見学できるスポットでも事前の予約が必要な場合もあります。(以下、抜粋)
食事はフードトラック
ナショナルモール内には、レストランがほとんどありません。
あるとしたら、博物館内にあるカフェくらい。
ですが、フードトラックがたくさん出ているので、食べ物に困ることはありません。
賑やかで、ちょっとしたお祭り気分😉
値段は、ホットドックやハンバーガーの単品で10~15ドル程度。コンボで20ドルくらい。
わが家は、フィラデルフィアで食べた「フィリーチーズステーキ」を食べ、1つ11ドルでした。
外食すると思ったら、お手頃価格です。
食事だけでなく、スムージーやアイスクリームなども豊富。
一律1ドルで通っているバスがある
ナショナルモールには、サーキュレーター(Circulator)という循環バスが周遊しており、効率よく観光するのにおすすめです。
料金は一律1ドル。(5歳以下は無料・大人と一緒に乗車する必要あり)
約10分間隔でバスが来るので、前から乗車し、運賃を支払います。
運賃は現金または、SmarTripカード(SuicaやPasmoみたいなICカード)で支払うことができます。
SmarTripカードは、地下鉄の乗車時にも使えます。
治安は良い
ワシントンD.C.の治安は、とても良いです。警察もパトロールしてくれているので、安心できます。
地下鉄は明るくキレイだったので、昼間に乗る分には問題なさそうです。
ただし、ワシントンD.C.はアメリカの首都なので、ホワイトハウスと連邦議事堂前で大きなデモが起きることは多々あります。
私たちが行ったときも、ホワイトハウス前で抗議活動を行なっていました。
そういった活動が活発化している時期は、街全体が大きく荒れる可能性があるので注意してください。
全部無料!ワシントンD.C.観光モデルコース
2泊3日で子供たちと回った観光スポットを元にモデルコースをまとめました。
午前中は、ボルチモアの「ベーブ・ルース博物館」に行っていたため、お昼過ぎにワシントンD.C.に到着しました。
大まかな日程はこのような形です。
- 1日目: ホワイトハウス・ワシントンモニュメント・徒歩で記念碑巡り
- 2日目: 議会議事堂・スミソニアン博物館めぐり
- 3日目: ホテルでゆっくり朝食を楽しみ、帰宅
ホワイトハウス&ビジターセンター見学
ホワイトハウスは外から自由に見学ができます。
ホワイトハウス(The White House)は、現役のアメリカ大統領の家であり、公務を行なう場所。
6階建て、132の部屋、35のバスルーム、映画館やボウリング場などの娯楽施設もあります。もうホテルですね。
ホワイトハウスビジターセンターは、予約の必要はなく、誰でも自由に無料で入場可能。(入口でセキュリティチェックあり。)
お土産屋さんも併設しています。ティファニーみたいなマグカップ発見。
ここでは、国立公園でお馴染みのジュニアレンジャーアクティビティーもできます。
簡単なワークシートを終えると、ホワイトハウスのレンジャーバッジがもらえるので子連れには、とてもオススメです。
【 ジュニアレンジャーとは? 】
ジュニアレンジャーとは、5~12歳の子どもたち向けに、National Park Service(NPS)が運営しているプログラム。
Explore・Learn・Protect(探索・学習・保護)をテーマに、アクティビティをと通して、国立公園や史跡について学べるようになっています。
レンジャーから冊子をもらい、アクティビティを終えることでバッジをゲット✨
基本的に参加費は無料です。実施している施設はこちらで確認できます。
ワシントンモニュメント(ワシントン記念塔)
ワシントンモニュメント(Washington Monument)は、初代大統領ジョージ・ワシントンの功績を讃えて建設された記念碑です。
ワシントンD.C.で最も高い建物で、ナショナルモールのシンボルになっています。
リフレクティングプールと呼ばれる池からビューが絶好の写真スポット。
展望台は入場チケットが必要です。数量限定で予約の難易度は高め。
【ワシントンモニュメントの予約方法】
公式ホームページでは、30日前の10時(EST)から予約できるようになります。
各時間、わずか30枚程度ずつなので、競争率はかなり高い。
休日や夏休みなど人気の時期は、ジャストタイムのアクセスは絶対です。(リアルに3分で完売です。)
事前に会員登録も済ませておきましょう。
入場料はかかりませんが、チケット1枚につき予約金が1ドルかかります。(返金不可)
30日前に予約ができなかった場合は、前日の10時にも予約枠(各時間30枚程度)が解放されます。
それでも無理な場合は、当日券(200枚程度)も配布されます。
ワシントンモニュメントは、入口で空港並みのセキュリティチェックがあります。(ペットボトルなど、蓋が閉じる飲み物類は持ち込みOKです。)
ちょっと気を付けた方が良いのが「電子タバコ」です。夫が持っており、引っ掛かりました。
保管ロッカーなどはないので「その辺の芝生の上にでも置いてきて」と言われ、指示に従いました。(諦め半分でしたが、戻ったらまだあって一安心。)
展望台からは、アメリカの首都が360度一望。東側には、議会議事堂が見えます。
北側にはホワイトハウス。上から見ると、本当にキレイに整備されていることが分かります。
展望台から一つ下の階に下がると、ミュージアムのようになっており、モニュメントについての豆知識が学べます。
ワシントンモニュメントの高さは555フィート(169メートル)で、石造りの建造物としては世界一の高さです。
レンジャーの話によると、昔は15分くらいかけてゆっくりとエレベーターで昇っていたそうですよ。(歩いた方が早い?)
徒歩で記念碑巡り
ナショナルモールにはたくさんの記念碑があります。
一つ一つ巡り、子供と一緒に歴史について学ぶことも旅育プランとしておすすめです。
遊歩道をゆっくりとお散歩して、所要時間は2時間くらい。
お子さん連れの方は、ホワイトハウスとは別のジュニアレンジャーアクティビティーができます。
第二次世界大戦記念碑
第二次世界大戦記念碑(World War II Memorial)は、第二次世界大戦の戦没者と戦争に従事した全ての軍人を讃えるために建設されました。
設計はアメリカの建築家フリーダーリン・ペザーノによるもので、円形の池を中心に17個の柱があります。
柱には各州とアメリカの領土、海外領土を表す文字が刻まれています。
皆、自分が住んでいるところで写真撮影をしている感じでした。(もちろんわが家も。)
リンカーン記念碑
リンカーン記念碑(Lincoln Memorial)は、第16代アメリカ合衆国大統領であったエイブラハム・リンカーンへの敬意を表して建設されました。
巨大なギリシャ神殿のような形状は圧巻。中央に、巨大なエイブラハム・リンカーンが鎮座しています。
リンカーンは奴隷解放宣言を発表したことや、アメリカ内戦(南北戦争)を統一して終結させた功績から、アメリカの歴史的な英雄として尊敬されています。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑(Martin Luther King Jr. Memorial)は、アメリカの人権運動指導者であるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアへの敬意を表して作られました。
2011年と、他と比べると比較的最近に設立されたものです。
キング牧師は公民権運動の指導者として、非暴力的な抵抗と平等な社会を求める演説や行動で多大な影響を与え、1964年にノーベル平和賞を受賞しています。
ジェファソン記念碑
ジェファソン記念碑(Jefferson Memorial)は、第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファソンへの敬意を表して建設されました。
ジェファソンはアメリカ合衆国の独立宣言の主要人物であり、アメリカの建国に重要な役割を果たした政治家・思想家として知られています。
円形の建物に、巨大なトーマス・ジェファソン像をみることができます。
記念碑の周囲には美しい桜の木々があり、お花見のスポットとしても有名だそうです。
アメリカ合衆国議会議事堂
アメリカ合衆国議会議事堂(United States Capitol)は、アメリカ合衆国の連邦議会が開催される場所。
観光客向けに、貴重な美術作品や彫像が見らえる『議事堂内部見学ツアー』が開催されており、無料で参加できます。
ワシントンモニュメントに比べると、予約が取りやすく、空きがあれば当日ウォークインも可能だそうです。
ただし、日曜日は営業していないので注意してください。(私たちは、運悪く日曜日にあたってしまい、外観だけ見学してきました。)
国立航空宇宙博物館
国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)は、航空と宇宙に関する展示を幅広く取り扱っています。
ナイトミュージアム2の舞台にもなった場所で、わが家も子供たちと事前にムービーナイトをしてきました。
ライト兄弟のライトフライヤー号は本物です。これが空を飛んだと思うと感慨深い。
とても珍しい「月の石」もいくつか展示されています。
私たちが行ったときは、半分はリニューアル中でしたが、子供たちは興味深く見ており、2時間以上は滞在していました。
国立航空博物館は、ナショナルモール内の本館とワシントン・ダレス国際空港の近くに別館(ウドバーハジーセンター)があります。
ナショナルギャラリー
ナショナルギャラリー(National Gallery of Art)は、約15万点の美術品を所蔵している美術館。
無料で見られる美術館にも関わらず、誰もが教科書で一度は見たことがあるような作品がゴロゴロ展示されています。
多くの美術品は、寄付や寄付金から賄われており、その質はフランスのルーブル美術館にも匹敵すると言われています。
有名どころでは、ゴッホの自画像と薔薇。
日本では個展が開かれる「ルノワール」の作品もたくさんありました。
モネの作品もかなり多かったです。
睡蓮はフィラデルフィア美術館に引き続き、この旅で二枚目。
同じ「睡蓮」でも、絵によってタッチや色合いが違うから面白い。
調べたら、モネの「睡蓮」は200点以上あるそうです。
ニューヨークのメトロポリタン美術館にもあるので、3か所見比べるのも楽しそうですね。
アメリカ国内で、ダビンチの作品が見られるのはナショナルギャラリーだけ。
ここだけは、かなり厳重に警備されていました。怪盗キッドが出てきそうな雰囲気。
世の中に知れ渡っているダビンチの作品は、『モナリザ』や『最後の晩餐』を含めて16点程度。
本当に貴重なので、ワシントンD.C.に来たからには、ぜひ一目見ておきたい作品。
国立自然史博物館
国立自然史博物館は「地球が誕生してから46億年間の自然」という壮大なテーマを掲げています。
恐竜や古代動物の化石、宝石や鉱物、昆虫、鳥類、哺乳類など様々な展示が見られる博物館。
エントランスで出迎えてくれるアフリカ象をはじめ、とにかくスケールが大きい!
動物好きなキッズは、1日コースになることを覚悟した方が良いです。
私が見たかったのは、宝石コーナーのホープダイヤモンド。
希望を意味する「Hope」ではなく、Hopeさんが所有していたことから「ホープダイヤモンド」という名前がついたそうです。
映画「タイタニック」に登場するネックレスのモデル。
また、持ち主に次々の不幸になるという言い伝えから「呪いのダイヤ💎」とも異名もあります。
数十億の価値があるダイヤモンドは、本当にキラキラ眩しかったです。良い目の保養。
博物館巡りは1日3か所が限界でした。本当は、国立アメリカ歴史博物館にも行きたかった…。
Luke’s Robsterでテイクアウト
最終日はの夕食は「Luke’s Lobster」へ。
ここは、アメリカ東海岸を中心としたシーフードのチェーン店。ニューヨークやボストンにもあります。
イートインスペースもありますが、ホテルでゆっくりしたかったのでテイクアウトにしました。
全体的にお上品なサイズ(笑)味はとても美味しかったです。
コスパはやっぱりボストンのロブスターロールの方がよかったかな。
高級ホテル「コンラッド」で朝食を
ワシントンD.C.では、クレジットカードのヒルトン無料宿泊特典で念願の「コンラッド」に泊まりました。
ダイヤモンドステータスのおかげで50ドル分の朝食クレジットがついたので利用。
子供たちの分を加えたら足が出ますが、旅の締めくくりに、「高級ホテルで朝食」という経験ができてよかったです。
ほら、良く言いますよね。お金持ちになるにはイメージトレーニングが必要だって。
今回の旅で、子供たちは十分トレーニングできたはずだから、将来きっと有望(笑)
【その他】ワシントンD.C.の見どころ
- アーリントン墓地: 戦没者が埋葬されている国立の墓地。ケネディ大統領も埋葬されています。
- バシリカ: 北米で最大のカトリック教会。豪華なステンドグラスが見どころ。
- ジョージタウン: 英国風の素敵な街並みが特徴。グルメやショッピングが楽しめます。
ワシントンD.C.観光を子連れで楽しもう
ワシントンD.C.を2泊3日で観光してきましたが、やっぱり時間が足りない!
博物館が好きな方だったら、本当に何日でも飽きずに滞在できる場所です。アメリカの歴史や政治について、子供と一緒に学ぶことも多かったです。
大人の社会見学として、ぜひあなたもワシントンD.C.を訪れてみてはいかがでしょうか。
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