本帰国後に再就職を考えているものの、「ブランクが長くて不安」「日本の労働市場の変化についていけるか心配」と感じていませんか?
駐在期間にキャリアが中断し、再び働き始めることに対して自信を持てない方は少なくありません。さらに、家庭と仕事の両立や、以前の職種に戻れるのかといった悩みも尽きないでしょう。
しかし、海外経験は大きな強みになります。語学力や異文化適応力、海外で培ったコミュニケーション能力など、企業にとって価値のあるスキルを持っている可能性が高いのです。
本記事では、駐在妻が再就職を成功させるための具体的な準備や、自分に合った働き方を見つける方法を、実体験ベースで詳しく解説します。
ブランクを乗り越え、理想のキャリアを手に入れるための第一歩を踏み出しませんか?
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【実体験】海外赴任同行から本帰国3か月で再就職

夫の海外赴任に同行、海外生活を無事に終え、約8か月前に本帰国しました。
私が最も不安だったのが、再就職です。会社員として働いていたのは、10年以上も前。
40歳を過ぎたブランクありの子持ち主婦の再就職先なんて、あるのだろうか…と現実に目を向けることが怖かったです。
結果的に、本帰国からわずか3か月、本格的に就職活動を開始してから1か月弱で仕事が決まりました。
本帰国後すぐに再就職を目指した理由
そもそも、なぜこんなに再就職を焦っていたのか。

それは、お金です。
本帰国当時、長男は中2で高校受験、次男は小4で中学受験を予定。
海外ではそれなりに日本語保持はやってきており、学校での遅れはほとんどなかったものの、受験という特殊な状況を打破するために、塾以外の選択肢はありませんでした。
長男は、行きたい高校が帰国子女枠に対応しておらず、5教科で受験の方向で。
彼に合ったオンライン塾を運よく見つけることができたため、すぐに入ることを決めました。
次男は、数年後に控える中学受験に向けて。日本では小4(早いと低学年)から中学受験対策で塾に通うのが一般的らしい。
帰国子女受験を視野に入れているため英語力も必要。そこで、帰国子女向けのオンライン塾に入れることにしました。
子ども二人をフルサポートの塾に入れるとなると、長男が月5万円、次男が月7万円弱。季節講習や模試は+α。
もちろん、本帰国後の新生活準備で数百万単位でお金も使っているし、のんびりと専業主婦している場合じゃありませんでした😨
中古車、家具家電、その他もろもろと、リアルにお金がとんでいきました。
海外生活でわずかにできた貯金もすっからかん。
本帰国から再就職までの期間
本帰国すぐに日本での夏休みを控えていたので、子どもたちの学校が始まる新学期を待って、就職活動をスタートさせました。
実際に履歴書や職務経歴書を書いて、応募し始めたのは8月末頃から。
いくつかのエージェントや派遣会社にも登録後、派遣会社のAdecco(アデコ)にてトントン拍子に話が決まり、9月末には仕事を始めていました。
エージェント・派遣会社に登録 → 面談
気になった求人に応募を始める
派遣会社から仕事の紹介 → 派遣会社にて内部選考 → 合格
(船便到着)職場にて社長面談・顔合わせ → 合格
初出勤
本帰国後にご縁があった仕事の内容
決まったお仕事は、外資系企業の人事系事務職です。基本フルリモートで週3×5時間で勤務しています。
海外経験がプラスになり、採用に繋がりました。
元駐在妻が再就職をするための具体的なステップ


私の場合、すぐに仕事が決まった理由は「運がよかった」「タイミングがよかった」という面が大きいですが、いくつか頑張ったこともありました。
自己分析をする(海外生活の棚卸)
仕事を始める前に「自分は何をしたいのか」「どのような働き方を望むのか」を整理しました。
- どんな業界・職種に興味があるか
- フルタイム・パートタイム・在宅勤務など、どの働き方が合っているか
- 過去のキャリアと駐在中の経験をどのように活かせるか
一つずつ深堀をしてノートに書き出しました。また、海外経験はビジネスシーンでも強みにもなります。
- 語学力(英語・現地語)
- 異文化理解力やコミュニケーション能力
- ボランティアの経験
こうした経験を履歴書や職務経歴書にどう活かせるかを考えていきました。
職務経歴書・履歴書をまとめる
職務経歴書・履歴書は、ネット検索すると記入例がいくつも出てくるので、参考に書きました。
ちょうど、ハローワークにて気になる求人があったため、話を聞きながら、職務経歴書と履歴書のチェックもお願いしました。
ハローワークではマザーズコーナーがあり、仕事と家庭を両立したい人をサポートしてくれます。
子育てを理由にしばらく離職していた方、子育てに理解のある職場を紹介してほしい方などに適しています。もちろん、無料で利用できます。
少し手直しをしてもらい、実際に仕上がった職務経歴書がこちら。


職務経歴書は長すぎない方が良いというアドバイスを元に、簡潔に2ページでまとめています。
とにかく、離職期間(海外駐在中)がマイナスにとられないように書きました。
エージェントなどで独自のページを利用する場合も、コピー&ペーストできるので職務経歴書は早い段階で整えておくことをおすすめします。
転職サイト・エージェントを活用する
ハローワークは、自分で求人を探さなくてはいけません。
地元の企業が中心で、お給料は低めに設定されている印象。
リモートワークやフルフレックス対応の求人は少なく、好条件の求人が出たら、数十件の応募が一気に殺到する感じでした。
もし正社員でフルタイムで働きたいのであれば、転職エージェントを利用すると良いです。
【 大手転職エージェント 】
- BizReach(ビズリーチ)
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- ミドルの転職
派遣から始める
一つのエージェントに頼るのではなく、間口を広くしておくことで、選択の幅も広がります。
私の場合、以下のような条件であれば、仕事は選ばないスタンスでいくことに決め、Adecco(アデコ)にも登録しました。
- 基本リモート
- 週3~4勤務
- 16時まで
- できれば英語を使いたい
大手の派遣会社は、そもそも母数が多いので、リモート勤務の求人もたくさん見つかりました。以下のような求人があります。


フルタイム勤務の方が圧倒的に数は多く、リモートで16時までという条件は厳しいかなとも思いましたが、派遣会社から条件に合う仕事を紹介してもらえました。
転職はスピード勝負の部分もあるので、何をするにせよ、早め早めの行動が成功の鍵になるかと思います。
ブランクの不安もあったので、まずは短時間勤務の派遣でキャリアを再スタートすることができ、個人的にはすごくよかったです。
派遣で実務経験を積み、子どもたちの受験サポートが落ち着いたら、正社員の道を考えようかと思っています。
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再就職に役立った駐在妻の海外経験


今回の再就職で、役立った海外の経験がいくつかあります。
カルチャーフィット
まず一つ目がカルチャーフィットです。現在の職場は外国籍の社員が7割以上のグローバル企業。
社長との面談時に海外での経験が高く評価されました。特に「あなたは外国人マインドを持っている。」と言われたのが印象的でした。
外資系企業においては、本当に外国人マインドは大事だと思います。
実際に働いてみて分かりました。マニュアルもほとんどありませんし、もちろん仕事の段取りもしてくれず、ほぼ放置。
最終ゴールだけ設定され、やり方は自由。自走力がないと仕事になりません。
外国人特有の理不尽さ(言うことがコロコロ変わったり、聞いた質問に答えてくれないなど…)もあります。
入社後に聞いた話によると、この環境が合わず1か月足らずで辞めてしまった人もいたそうです。
駐妻生活はブランクとして捉えられがちですが、海外生活でいくつものありえないトラブルを乗り切った経験、異文化理解のスキルは仕事でも役立ちます。
ちょっとやそっとでは動じない図太さも兼ね備えていますし(笑)
新卒から純ジャパ企業で言われたことしかやってこなかった人よりも、遥かに経験値は高いはず。
語学力
職場の共用語は「英語」です。一日英語しか喋ってないという日もあり、アメリカにいたときよりも英語を使う環境かもしれません。
仕事内容は人事アシスタント職。
スカウトメールを送ったり、書類審査を行なったりするだけかと思っていましたが、今では一次面接は私が担当しています。いつの間にか、HRマネージャーという肩書もついていました。(派遣だけど)
中には日本語NGの方もいらっしゃるため、英語で面接をすることもあります。
やはり、語学力はないよりもあった方が仕事の幅が広がります。
基本的なパソコンスキル
基本的なパソコンスキルは必要です。
今の職場では、Microsoft 365を基幹システムで使っています。TeamsやSlackなどオンラインツールは使えるのが普通です。
また、使ったことのないシステムやサービスを使うことも多々あるので、海外で培った「ネットでのリサーチ力」も役立っています。
本帰国後にキャリアを再スタートしよう


夫の海外赴任に翻弄される駐在妻たち。
自分の意思とは関係なく、キャリアを中断し、さらにまた就職活動…。同じ会社で、産休・育休取って順調にキャリアを築いている同期を見るたびに悲しくなっていました。
でも、今なら言えます。例え働いていなくても、海外経験はブランクじゃない。
日本から一歩外に出て、広い視野を身につけられたことは、絶対にプラスになります。
ぜひ、しっかりと自己分析を行い、自分にあった就職活動で、理想の働き方を手に入れてください。
まずは小さな一歩から始めて、再就職への道を切り開いていきましょう。
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- 地元の企業で働きたい ⇒ ハローワーク
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